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【解説】今年は“短い”年末年始の休み 多数派は「自宅で過ごす」?
あと2週間あまりで年末休みの時期になります。年末年始にどのような過ごし方を考えている人が多いのでしょうか。
●年末年始休みの日数
●どう過ごす?
●予算はどれぐらい?
以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■年末年始の過ごし方 半数近く「どこにも行かない」調査も
今年の年末年始は、12月28日が仕事納めで、29日から来年1月3日までの6連休という人が多いです。3年前の2019年~20年にかけては、日の並びがよく“9連休”という人が多かったので、今回は少し短く感じるかもしれません。ただ、1月4日、5日、6日と頑張れば、また3連休も待っています。
年末年始にどう過ごすのか、都内で13日、街の人に聞いてみました。
会社員(20代)
「今年は久しぶりに実家に帰って、ゆっくり過ごそうかなと思って。会社は29日から1月3日(が休み)ですけど、ちょっとお休みとって長めに帰ろうかなと」
「28日から4日間だけ(休みが)あります。家でゆっくりゲームします」
主婦(70代)
「子どもたちが寄って、みんなで食べたり飲んだり」
今年10月に「株式会社プラネット」が4000人を対象に行ったアンケートでは、「年末年始に最も長く過ごす場所はどこか?」と聞いたところ、圧倒的に多かったのが「自宅」と答えた人で89.2%でした。
次いで、「遠方にある自分や配偶者の実家で過ごす」と答えた人が3.8%、「近隣にある実家で過ごす」と答えた人は2.3%でした。「実家が近い」という人は普段から会っているので、「年末年始にわざわざ会わない」という人もいるのかもしれません。
「旅行先で長く過ごす」予定の人の行き先は、「国内旅行」が1.8%、「海外旅行」が0.7%という結果になりました。
では、「年末年始は自宅で過ごす」と予定している人が多い中、何をして過ごすのでしょうか。「年末にやろうと思っていること」トップ3は、次のようになっています。
1位「大掃除」(42.8%)
2位「テレビの年末特番を視聴する」(41.2%)
3位「年賀状を書く」(31.1%)
「飲み会」や「家族や親族と集まる」などの予定を大きく引き離して、“自宅でできること”が上位を占めました。
そして、年始はというと、1位、2位はそれぞれ定番の「テレビの年始特番を視聴する」(36.7%)、「初詣」(36.5%)です。3位は「何をするでもなく休む」(32.3%)となっています。
「年末年始に出掛ける予定」については、「自宅で過ごす」という人が多いので、「特にどこにも行かない」と答えた人(48%)が半数近くで最も多かったです。
ただ、「初詣」(25.5%)、「ショッピングセンターなどの商業施設・商店街」(15.4%)、「実家や親戚の家に挨拶」(15.3%)と答えた人も2割前後いました。
■交通の混雑状況 「ピークが予想される日時を避けて…」
外出先で長くは過ごさなくても、定番スポットに出掛けたいと考える場合、気になるのは混雑のピークです。
ネクスコ中日本などによる、首都圏などにおける高速道路の渋滞予測では、年末年始の下りのピークは、今月29日、30日と来年1月2日のいずれも午前中です。2日の下りは、東京方面に遊びに来た人が帰るためなのかもしれません。上りのピークは、1月2日、3日の日中から夜と予想されています。
上り下りともに“2日がピーク”と予想された背景には、例年、仕事始めの前に1日休みを残して、その前日を移動日にあてるという人が多い傾向にあるためです。
今回の年末年始は休みがタイトということもあって、皆さんの移動が同じ日に集中しやすくなってしまうと思いますが、ネクスコ中日本は「渋滞予測を確認して、ピークが予想される日時を避けて移動」するように呼びかけています。
続いて、新幹線の状況です。
JR東日本の12日時点での指定席の予約状況では、下りは28日、29日、30日の「一部列車がほぼ満席」で、上りは2日と3日の「一部の列車がほぼ満席」ですが、いずれも「余裕のある時間帯はある」ということです。
新型コロナウイルスの感染状況もみて、これから予約するという人もいるのかもしれません。
■年末年始の支出 最多は「5万円以上10万円未満」…調査
年末年始は、交通費も含め何かとお金がかかります。街の人からは、次のような声が聞かれました。
主婦(70代)
「(お年玉が)生まれた時から金額変わらず、4人分」
「おせち代にかかるでしょ」
「大体12万~13万円かな」
主婦(50代)
「お酒はすごい値段が上がっているので、本当にそれは困ります」
会社員(20代)
「(福岡に)帰省すると、交通費がかかる感じ」
実際に年末年始の支出はどれぐらいになるのか、家計の見直しサイト「Soldi」を運営する会社が今年1月に行った調査では、昨年度の年末年始、つまり昨年末から今年の年始の支出は「5万円以上10万円未満」と答えた人が26.3%と最も多かったです。
調査では、前年と比較して多くの人が「支出が増えた」と感じていて、特に支出が増えたもののトップ3は次のようになっています。
1位「食料品」
2位「外食費」
3位「帰省・旅行費」
昨年末から今年にかけては、新型コロナの感染状況が少し落ち着いていたので、感染拡大で自粛が続いていた中、おせちを豪華にするなど、さまざまなことを考えた人がいたのではないでしょうか。
◇
斉藤鉄夫国土交通相は13日、「全国旅行支援」を年明けは1月10日から実施すると発表しました。この制度を利用すれば、割引率は20%で、公共交通機関を使う旅行商品の場合、1泊あたり上限5000円が補助されるなどします。この年末年始には旅行などを諦めたという人もいると思いますが、時期をずらして上手に制度を利用するのもいいかもしれません。
(2022年12月13日放送「news every.」より)
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