一般NISAと“つみたてNISA”を一本化・投資上限額1500万円の方向で最終調整 政府・与党|TBS NEWS DIG #shorts
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税制改正の目玉、岸田総理肝いりのNISA拡充が佳境です。将来不安から興味を持つ人が増える中、政府・与党はNISAを一本化し、生涯の投資上限額を1500万円にする方向で最終調整に入りました。
講師
「全体的に個別株もずるずる下げているのが多いんですけれども…」
先週、都内で開かれた株式投資の講座です。
受講生
「(お金の)増やし方の手段を増やしていきたい」
「(年金制度は)ほとんど信頼していない。だからこそ自分でっていうところがあるので」
20代から30代の申し込み人数は、去年の2倍以上に。
ファイナンシャルアカデミー 広報部 江口成美さん
「若い方を中心に増えているイメージです。NISAを多く目にするようになったということで、投資に興味を持ったという人もいらっしゃいます」
NISAは、株式や投資信託で得た利益を一定の枠内で非課税にできる制度のこと。
金融庁の調査では3年ほど前からNISAの口座は若い世代で急増。その頃話題となっていたのが…
立憲民主党 蓮舫 副代表(当時)
「65歳から30年生きると、2000万円ないと生活が行き詰まる。そんな国なんですか」
老後2000万円問題です。きょう、街で聞いてみると…
「年金が払われないだろうなと考えると、自分で貯めとかなきゃなと思いつつも、今の生活に一杯一杯」
「老後に不安というか、ぎりぎりな生活をするよりは、すこし手元にあって自由なことできるぐらいの、不十分じゃない程(のお金)があればいいな」
物価上昇や年金制度への不安。将来の生活に不安を感じる人が増えています。
こうしたニーズをとらえようとするNISAですが、使い勝手の悪さを指摘する声も…
例えば、つみたてNISAの場合、利益が非課税となるのは20年間だけです。もし20歳で始めると、利益が非課税となるのは20年後の40歳まで。老後の資金準備には早すぎるのです。
そこで政府・与党は制度そのものを恒久化し、▼非課税期間は無期限に、▼つみたてNISAの非課税枠を上限40万円から3倍の120万円に引き上げる方向です。
また、▼一般NISAと、▼つみたてNISAを一本化して、同時に投資できるようにします。さらに、NISAの生涯の投資上限額を1500万円とする方向で最終調整されています。
ただ、当然、損失が出るリスクがあるので注意が必要です。
大和総研 是枝俊悟 主任研究員
「投資は株式や債券などに投資をするものなので、当然値動きのリスクがあります。ちょうどお金が必要というタイミングで資産が値上がりしているか、値下がりしているかわかりません」
また、制度の拡充だけでは投資は広がらないとの指摘も。
大和総研 是枝俊悟 主任研究員
「まずは労働所得が増えていかないと、投資に回す余力はないかと思います。そのため労働所得を伸ばしていくということも重要です」
政府は防衛費増額の財源として法人増税を検討。企業の賃上げの逆風になるという懸念も。
数日内にとりまとめる与党税制大綱に盛り込まれる見通しです。
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