プーチン政権衝撃 ロシア空軍基地に“閃光と爆発”ウクライナがドローンで攻撃か(2022年12月7日)
ロシア国内にある2カ所の空軍基地で激しい爆発がありました。ウクライナによるドローン攻撃とみられ、ロシア本土の奥深くでこのような攻撃を受けたのは2月の侵攻後、初めてとなります。
今月6日、ゼレンスキー大統領が訪れたのはロシア側との最前線、ウクライナ東部のドネツク州です。
ゼレンスキー大統領:「私たちは東部にいる。恐らくきょう、最も困難な方面であり、東部だけではなく国全体の防衛線だ」
ロシアがウクライナに侵攻を開始してから9カ月余り。新たな局面に入った可能性があります。
記者:「状況がエスカレートする懸念が出てきました。ロシア領内の奥深くが『無人機』で攻撃された可能性があります。ウクライナは関与を認めていませんが、ロシアはウクライナがソ連製無人機で攻撃したと主張しています」
ロシア南部のサラトフ州で撮影された監視カメラの映像。画面中央、大きな閃光が広がった場所にあるのはロシア軍のエンゲリス空軍基地です。
ロシアメディアによりますと、5日に爆発があり、爆撃機2機が損傷。2人がけがをしたといいます。
また、モスクワに近いリャザン州にあるディアギレボ空軍基地でも燃料が爆発。3人が死亡し、6人が負傷したということです。
ロシア国防省・報道官:「5日の朝、ウクライナはロシアの長距離航空機の無力化を狙い、リャザンのディアギレボ空軍基地とサラトフのエンゲリス空軍基地に対し、ソ連製ドローンによる攻撃を試みた」
ロシアはウクライナによる攻撃と主張。
対するウクライナは「不可解な爆発だ」とし、関与を認めていません。
ウクライナ軍・報道官:「この不可解な爆発による損傷でロシアの航空装備は減っただろう。もちろん修理するだろうが、間違いなく素晴らしいニュースだ。もし1機か2機が無力化したならこの先、何らかの理由でより多くの航空機が無力化するだろう」
ウクライナのポドリャク大統領府顧問はSNSに意味深な投稿をしました。
ポドリャク大統領府顧問:「ガレリオが発見したように地球は丸い。もし他国に何かを発射すれば、遅かれ早かれ発射地点に戻ってくる」
果たしてウクライナによる攻撃なのか、否か。
問題は爆発があった空軍基地の場所です。
サラトフ州とリャザン州は、それぞれウクライナ国境から少なくとも500キロは離れています。
これまでロシア領内への攻撃があったとしても、それは国境付近。ここまで奥深くが攻撃されたことはありません。
ウクライナを支援するアメリカはどう見ているのでしょうか。
ロシア領内への攻撃は、さらなる戦闘の激化につながる恐れがあります。
アメリカ、ブリンケン国務長官:「我々はロシア領内への攻撃を促してもいないし、できるようにもしていない」
アメリカはウクライナに提供した兵器をロシア領攻撃に使わないよう求めてきています。
ただ…。
アメリカ、オースティン国防長官:「ウクライナが自前で長距離攻撃能力を開発するのをアメリカが阻止しているかと問われれば答えはノーだ。そんなことはしない」
イギリス・ガーディアン紙によりますと、爆発のあったエンゲリス空軍基地はウクライナに対するロシア空軍の攻撃拠点。
爆撃機に配備できる核弾頭など核兵器の貯蔵施設もあるといいます。
ウクライナと国境を接するロシア・クルスク州の飛行場にも6日にドローン攻撃があり、石油タンクが炎上したといいます。地元州知事が明らかにしました。
また、ロシア・タス通信はエンゲリスでは6日にも警報が鳴り響いたと伝えています。
こうしたなか、プーチン大統領は安全保障会議を開催。ロシア本土の軍事施設が攻撃を受けたことに衝撃が広がっている可能性があります。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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