「かなり神経とがらせて作業…」鶏肉&卵の値上げ背景に『鳥インフル』養鶏業者は警戒(2022年12月1日)
12月1日、いよいよ師走に突入しました。クリスマスも待ち遠しくなるこの時期、無くてはならない食材である『鶏肉や卵』が全国的に品薄状態に陥っているといいます。その背景には「鳥インフルエンザ」によるニワトリの殺処分が大きく影響していました。
12月1日、大阪市西成区にあるスーパー「越前屋」で話を聞きました。
(越前屋・取締役部長 稲岡総司さん)
「鶏肉の数量が半減しているんですよ。これが売り切れたら、普通は追加ができるんですけど、その追加ができない状況になっています」
鶏もも肉の仕入れ値は高騰しているということですが、販売価格は100g95円と、今のところは企業努力で据え置き。そして卵はこちらのスーパーではMサイズで税込み267円と、3か月前から50円の値上がり。通常よりもかなり品薄状態のようです。
(越前屋・取締役部長 稲岡総司さん)
「めっちゃ上がっていますよ。数量が少なくなる分だけ値段が上がるということで」
長年『物価の優等生』と呼ばれてきた卵。JA全農たまごの調査によりますと、今年11月の大阪地区でのたまごMサイズ1kgの相場価格は265円で、前年同月の207円に比べて28%値上がりしています。
(野村哲郎農林水産大臣 11月29日)
「生産コスト、いわゆる(ニワトリの)エサ代も上がったし、それから鳥インフルによって減産傾向もあることから、(鶏卵価格は)2割程上がっているということであります」
野村哲郎農水大臣も価格高騰の要因に挙げたのが「鳥インフルエンザ」です。11月29日には和歌山県の養鶏所でも陽性が確認されて約4万6000羽のニワトリが殺処分されました。今シーズンはこれまで14道県22か所で鳥インフルエンザが見つかり約352万羽が殺処分されました。すでに昨シーズンの約189万羽を大きく上回っています。
関西の養鶏業者も警戒感を強めています。
(関西の養鶏業者)
「かなり神経とがらせて作業を行っている状況です。鶏舎はウインドレス鶏舎(窓のない鶏舎)といいまして、外部から野生動物の侵入などを防ぐ目的でそういった鶏舎にしております。卵はなるべく人の手を触れずにオートメーション化している。その他にですね、敷地内に入る車両の消毒ですね。どこからどう感染していくかが明確になっていないものですから、もう想定してやっていくしかないと思います」
この冬まだまだ発生するおそれがある「鳥インフルエンザ」。鶏肉や卵といった私たちに身近な食材にさらに大きな影響が出るのでしょうか。
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