「WAGYU」にステーキ大国が注目 コロナの逆境バネにアメリカで存在感|TBS NEWS DIG

「WAGYU」にステーキ大国が注目 コロナの逆境バネにアメリカで存在感|TBS NEWS DIG

「WAGYU」にステーキ大国が注目 コロナの逆境バネにアメリカで存在感|TBS NEWS DIG

きょう11月29日は「良い肉の日」ですが、ステーキ大国アメリカでは今、日本の和牛が広がり始めています。

記者
「楽器の音色にのって、おいしそうなお肉の香りが広がっています。ここでは今、和牛をPRするイベントが行われています」

今月中旬、アメリカ東部ペンシルベニア州・フィラデルフィアで開かれた和牛のPRイベント。日本産の和牛の認知度を高めようとニューヨークにある日本総領事館などが開催し、およそ150人の食通が参加しました。

「10点中10点満点!本当においしい」

イベントでは地元のレストランなどで活躍する著名なシェフたちが、和牛を使った創作料理を披露。フィラデルフィアの地元名物「フィリーチーズステーキ」には、和牛がたっぷりとはさまれています。

和牛は、アフリカやヨーロッパなど世界10か国以上の料理にもアレンジされ、来場者は多彩な料理に舌鼓を打ちました。

フレンチアメリカンのシェフ
「初めて和牛を調理したよ、素晴らしいね!」

ポルトガル料理のシェフ
「最も素晴らしい材料の1つでしょう。香りだけで夢中にさせますから」

去年までの1年間で、日本からアメリカへの和牛の輸出量は倍以上に増加。新型コロナの感染拡大の影響で、外食を控えながら家でちょっとした贅沢を楽しもうという人たちの間で和牛のネット販売が一気に広がったと見られています。

肉の卸売業者を取材しました。マイナス20度の倉庫の中には、日本から輸出された様々な「ブランド和牛」が。人気の肉の部位を尋ねると。

トモエフードサービス株式会社 竹重直樹社長
「イチボ、おしりの一番外側の部位。最近、結構人気で脂の乗りとサシの具合と赤みのバランスがよい。すごく柔らかくておいしいです」

アメリカでメジャーなサーロインやリブロースだけではなく、希少部位の美味しさを伝え、アメリカでも牛まるごと一頭すべて食べてもらえるように広めていきたいといいます。

一方、こちらはマンハッタンにある和牛専門のレストラン。ニューヨーカーたちが味わっているのは、分厚いステーキではなく薄く切られた和牛でした。


「和牛は口の中でとろけて素晴らしいね」
「もうアメリカ牛には戻れないよ」

レストランを経営しながら10年以上、和牛の輸入に携わっている安代さんは。

「和牛マスターUSA」 安代浩明社長
「(和牛は)全米に広がりを見せてきていると思います。今までアメリカではステーキ、ステーキ…でしたが、他の高級食材との“マリアージュ(組み合わせ)”も増えてきている」

ステーキの本場テキサスや中西部など全米に広がり始めているという和牛。ウニやキャビアなど高級食材と和牛を合わせた料理がはやっているとされ、安代さんはステーキ大国のアメリカで主流ではない薄切り肉のメニューも定着させたい考えです。

コロナ禍という逆境をバネにアメリカで存在感を増した日本の誇る和牛は、アメリカでどこまで広がっていくのでしょうか。

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