12月1日まで犯罪被害者週間 発砲事件の遺族が訴え(2022年11月26日)
長野県で起きた拳銃発砲事件で、娘と息子を失った男性が犯罪被害者週間に合わせた講演で「被害者・遺族に寄り添おうと思ってほしい」と訴えました。
娘と息子を失った市川武範さん(57):「知って下さい。私たち犯罪被害者のことを、遺族のことを。その存在を、その心を。そして理解しようとして下さい」
おととし5月、長野県坂城町の市川武範さんの住宅に暴力団幹部の男が押し入り、長女と次男を銃殺し、その場で拳銃自殺しました。事件の2日前には長男も男に一方的に暴行されていました。
男は、長男と同じ会社に勤める女性の元夫でしたが、市川さん一家と面識はありませんでした。事件後、市川さんは予想もしなかった誹謗(ひぼう)中傷に苦しむことになりました。
娘と息子を失った市川武範さん:「インターネットを中心に真実ではないことが書かれたことにより、私の長男があたかも今回の事件の原因と思われてしまっていることが一番つらい」
さらに、近所の住民からは「規制線を張られて迷惑した。謝って歩け」などと言葉を浴びせられたということです。
事件から2年半が経つ今も心の病で苦しみ仕事を再開できないままです。
娘と息子を失った市川武範さん:「被害者・遺族が報われない社会で良いはずがない。でも相談に行くことすらできない。それほど心にダメージを負っている人がたくさんいる」
「犯罪被害者週間」は来月1日までです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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