【福岡・送迎バス置き去り】元園長らに“執行猶予つき”有罪判決 遺族「軽い…」悔しさにじませる

【福岡・送迎バス置き去り】元園長らに“執行猶予つき”有罪判決 遺族「軽い…」悔しさにじませる

【福岡・送迎バス置き去り】元園長らに“執行猶予つき”有罪判決 遺族「軽い…」悔しさにじませる

福岡県で、保育園の送迎バスに置き去りにされた男の子が死亡した事件の裁判で、元園長に執行猶予つきの有罪判決が言い渡されました。判決後、男の子の家族が会見し、執行猶予つきの判決に「軽い」と悔しさをにじませました。

   ◇

福岡・中間市で8日午前11時半ごろ、保育園の送迎バスに置き去りにされ、死亡した男の子の家族が会見を開きました。

倉掛冬生ちゃんの母
「苦しみは、私はずっと忘れられないです。今でも思い出します。『冬生を返してほしい』と言いたいですね」

倉掛冬生ちゃん(当時5)の家族が、胸の内を語りました。

冬生ちゃんは去年7月、保育園の送迎バスに1人取り残され、熱中症で命を落としました。罪に問われているのが、当時の園長・浦上陽子被告(45)と、保育士の鳥羽詞子被告(59)です。

発生から1年4か月がたち、8日、判決の日を迎えました。

福岡地裁は、「園児を預かる立場として、極めて基本的な注意義務を怠った過失は重い」と指摘した上で、「謝罪もしている」などとして、いずれも執行猶予つきの有罪判決を言い渡しました。(浦上被告は禁錮2年・執行猶予3年 鳥羽被告は禁錮1年6か月・執行猶予3年)

浦上被告は判決後――

浦上陽子被告(45)
「私の責任で大変おつらい目にあわせてしまい、本当に申し訳なく思っています。今後も償い続けていきたい…」

一方、冬生ちゃんの家族は、執行猶予つきの判決について悔しさをにじませました。

冬生ちゃんの母
「執行猶予がついて、軽いなと思いました。『償いたい』と言ってますが、私はちょっと信じられない」

さらに、訴えたのは――

冬生ちゃんの母
「判決の結果が重くないと、また同じ事故や事件が起きるんじゃないかと思いました」

今年9月には、静岡県牧之原市で3歳の河本千奈ちゃんが送迎バスに置き去りにされ、重度の熱中症で死亡。さらに、今月2日にも、岩手県一関市で“置き去り”があったことが明らかになりました。

一関市教育委員会 小菅正晴教育長
「大変、誠に申し訳ありませんでした」

スクールバスの運転手が車内点検を怠り、寝ていた小学1年生の男子児童に気づかないまま、業務を終えようとしたというのです。男子児童はドアが閉まる音で目を覚まし、クラクションを鳴らしたことで助けられたということです。

繰り返される幼い命の危機に、冬生ちゃんの母親は「冬生の事件を忘れないで、確認を十分にして、このような事件を二度と起こしてほしくないですね」と話しました。
(2022年11月8日放送「news every.」より)

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