【韓国・梨泰院転倒事故】冨川さん告別式…父親は娘への思い語る 警察署の前トップら捜査へ
韓国・ソウルで156人が死亡した転倒事故で、捜査本部は警察署の前トップらへの捜査に着手しました。一方、7日午後、事故で犠牲となった冨川芽生さんの告別式が営まれ、冨川さんの父親が娘への思いを語りました。
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7日午後、冨川芽生さん(26)の告別式が行われました。
冨川芽生さんの父 冨川歩さん
「こんなにつらいことがあるのかと。こんなに悲しいことがあるのかと。娘を失ったいま、どうしようもないという気持ち」
冨川さんの父・歩さんが、苦しい胸の内を語りました。
韓国・ソウルの繁華街、梨泰院(イテウォン)で発生した156人が亡くなった事故。冨川さんの父親が語ったのは、娘への感謝でした。
冨川芽生さんの父 冨川歩さん
「26歳という短い人生でしたが、芽生も本当に幸せだったと思います。(韓国では)どこにいっても、芽生ちゃん、芽生ちゃんと聞かれた。本当にこんないい子が僕の娘だったのかなと思って。芽生ちゃん、ありがとう」
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癒えることのない遺族の悲しみと共に、韓国国内で広がっているのは警察への不信感です。
事故が発生した10月29日、梨泰院にある監視カメラの映像には、手を後ろに組んで歩く男性の姿が映っていました。この男性は、梨泰院を管轄する警察署の当時の署長でした。撮影されたのは事故発生からわずか40分後ですが、映像からは急ぐ様子は見られません。
韓国メディアによると、事故当日、梨泰院に向かっていた前署長は午後10時頃、現場まで残り600メートルほど手前のノクサピョン駅周辺で、渋滞にはまったといいます。
現場に着いたのは、事故から40分以上経過した午後11時ごろでした。しかし、作成された報告書には、事故発生5分後の午後10時20分に前署長が到着したことになっていたというのです。
特別捜査本部は虚偽の報告書が作成された可能性があるとみていて、前署長らを職務放棄や業務上過失致死傷の疑いで、捜査に着手しました。
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ソウルの繁華街・梨泰院で起きた事故。さらに6日夜、ソウルではさらなる事故が発生、急行列車が脱線したのです。
「今、駅に向かう列車が脱線しました」
現場でカメラに捉えられたのは、暗闇の中、線路を歩く大勢の人の姿です。さらに、レールから脱輪した車両の写真も撮影されていました。
乗客
「バン! バン! バン! 長い間、列車がはねた」
この事故で日本人1人を含む34人がケガをしましたが、全員軽傷だということです。
ソウルで事故が相次ぎ、韓国社会に安全への不安が広がっています。こうした中、7日朝、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は会議を開き、「社会の構造的な問題点を改善していく」と強調しています。
(2022年11月7日放送「news every. 」より)
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