献金被害を家族が取り戻す仕組みを自民・公明は“慎重に検討” 公明は適切な寄付への悪影響を懸念か｜TBS NEWS DIG
支持率の下落に歯止めがかかりません。この土日で行ったJNNの世論調査で、岸田内閣の支持率は39.6%。3か月連続過去最低で、政権発足以来初めて30%台となったのです。そして、支持率下落の一因、旧統一教会の問題をめぐり、与野党の協議が今週、山場を迎えようとしています。
岸田総理
「被害者救済のための与野党協議の議論が進むことを期待しており、準備ができた法案から臨時国会に提出をしてまいります」
旧統一教会の被害者救済をめぐる与野党協議。立憲・維新は被害者の家族が献金被害を取り戻すことができる仕組みなどを盛り込んだ新たな法律の制定を求めていますが、自民・公明は慎重に検討を続ける考えです。
協議が難航する中、きのう立憲民主党の岡田幹事長は・・・
立憲民主党 岡田幹事長
「総理も海外に行く前に、与野党党首会談を開いて大枠について合意する。そうしないとこの国会に間に合いませんから」
岸田総理が今週11日から、外遊に出る前に与野党党首会談を開くよう要求したのです。
しかし公明党の山口代表は・・・
公明党 山口那津男代表
「あえて党首会談をやらなければならない、という状況ではない。それをやらなければ何かが進まないという状況ではない」
与党のなかでも公明党は特に慎重な姿勢です。
立憲民主党 長妻昭政調会長
「（公明党の）大口議員もすごく消極的で、条文なんか、それはなかなかできないというような話に終始されている」
日本維新の会 藤田文武幹事長
「公明党さん、相当後ろ向きだと聞いていますので、支持母体のことも気にされているのではないか」
公明党は与野党協議で適切な寄付への悪影響などに懸念を示しているといいます。
JNNの世論調査では、被害者救済などのための新法について、55%が「今国会中」に成立させる必要があると答えていますが、公明党の幹部は・・・
公明党幹部
「そういう期待と中身は別物だからね・・・」
こうした姿勢に自民党内からも・・・
自民党関係者
「勘弁して欲しい。もうちょっと公明党には頑張ってもらわないと」
旧統一教会問題は支持率と直結するだけに、岸田総理も苦しい立場に立たされています。
野党幹部
「新法ができなかったら、政権にとっては山際さんの問題の比にならないダメージになるだろう」
“今週中に被害者と面会するよう調整したい”と表明している岸田総理。支持率挽回のチャンスは来るのでしょうか。
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