【電撃辞任】「トラス英首相にレタスが勝った」痛烈皮肉も……支持率7%、45日目で辞意表明 後任に“最も支持”ジョンソン前首相ナゼ?
イギリスのトラス首相が、就任45日目で辞意を表明しました。大規模な減税などを公約の目玉に掲げましたが、大幅なポンド下落と記録的な物価の高騰を招いて撤回に追い込まれました。後任として、ジョンソン前首相の再登板を望む声が上がっています。
■国民生活に打撃…記録的な物価高騰
イギリス・ロンドンの首相官邸前には20日、トラス首相の辞意表明を受けて、多くの人が詰めかけていました。ロンドンは騒然となりました。
トラス首相が就任わずか45日目で辞意を表明した理由は、ガソリンスタンドのレシートから読み取れます。21日にはガソリン1リットルが1.669ポンド。日本円で約280円でしたが、去年の1月は1.229ポンドだったため、4割近くも上がっています。
イギリス国民が打撃を受ける、記録的な物価の高騰が起きています。
トラス首相は9月の就任会見で、減税と改革を行う決意を表明。公約の目玉に、大規模な減税や光熱費の補助を掲げましたが、これがイギリスの通貨ポンドの大幅な下落を招き、全面的に撤回する事態に追い込まれました。
■「逃げずに戦う」…翌日に辞意表明
辞意表明前日の19日、議会で最大野党・労働党のスターマー党首が「20%の減税案、消えた。免税ショッピング、消えた。経済的信用、消えた。みんな消えた! なのになぜ、彼女はここにいるのでしょうか?」と訴えると、歓声が上がりました。
これにトラス氏は「議長! 私は逃げずに戦います」と応じましたが、世論調査の支持率は7%。翌日、退陣表明に追い込まれました。
辞任表明を多くのメディアが取り上げるなか、イギリスの大衆紙は「トラス首相にレタスが勝った」と報道。トラス首相が辞めるまでと、レタスが腐るまでと、どちらが早いかを比べる実験をした結果として、「レタスよりも短い在任期間」と痛烈に皮肉りました。
■失脚も…ジョンソン前首相に白羽?
後任の1人として取りざたされているのが、9月に辞任したばかりのボリス・ジョンソン前首相です。自身も感染した新型コロナウイルス対策では初動の遅れが批判され、ロックダウン中には何度も飲み会をしていたことも明らかになりました。
支持を失い失脚したはずですが、ツイッター上には「#BringBackBoris」とジョンソン氏の再登板を願う声が上がっています。現役閣僚のビジネス担当相も「ボリス(ジョンソン氏)を支持します」と表明しています。
ジョンソン氏は、与党・保守党員の中ではEU離脱の実績などが評価され、次の首相候補として最多の支持を集めています。ふさわしい人に関する保守党員への「Yougov調査」(17、18日)ではジョンソン氏が32%、スナク元財務相が23%、ウォレス国防相が10%でした。
保守党は28日までに党首選挙を行い、後任の首相を選出する予定です。
(2022年10月21日放送「news zero」より)
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