【伊藤詩織さん“逆転勝訴”】中傷に「いいね」杉田議員に賠償命令 ポイントは?
ジャーナリスト・伊藤詩織さんを中傷するツイートへの「いいね」をめぐり、伊藤さんが自民党の杉田水脈議員に220万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は20日、賠償を命じる判決を言い渡しました。ポイントは、杉田議員の過去の発言でした。
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自身を中傷するツイートに「いいね」を繰り返した自民党の杉田水脈議員に対し、精神的苦痛を受けたとして220万円の損害賠償を求めていた裁判で、“逆転勝訴”となったジャーナリストの伊藤詩織さんは、次のように述べました。
ジャーナリスト 伊藤詩織さん(33)20日午後2時ごろ
「指1つで押す行為がどれだけ苦しいことかと、今回の裁判の判決で示していただけた。このような結果が出たことは、大きな一歩だと思っています」
ジャーナリスト 伊藤詩織さん(33)20日午後4時ごろ
「彼女(杉田議員)がこれまで“いいね”をしてきた言葉は、ハニートラップ・売名・枕営業・被害妄想、そういった言葉がありました。そういった言葉に“いいね”を繰り返してきたのは、重くみられることだと」
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杉田議員は第三者が伊藤さんを中傷した、あわせて25のツイートに「いいね」を押していました。
東京地裁は今年3月の1審で、後で読み返す目的など、「“いいね”は好意的な感情を示す以外にも用いられる」などとして、伊藤さんの訴えは退けられました。
ジャーナリスト 伊藤詩織さん(33)今年3月
「正直なところ、当事者としては、裁判所がセカンドレイプを許しているような気持ちになりました」
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そして、20日に迎えた控訴審で、東京高裁は1審判決を覆し、杉田議員に55万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。
東京高裁は、杉田議員が過去に伊藤さんを揶揄(やゆ)する発言をしていたことなどを踏まえ、「(杉田議員が)“いいね”を押したことは、これに好意的・肯定的な感情を示すために行われたものと認められ、伊藤さんの名誉感情を侵害するものと認められる。約11万人ものフォロワーを擁する杉田議員のツイッターで行われたもので、国会議員であるから、その影響は大きい」と認定しました。
杉田議員の事務所は「判決内容をよく精査し、対応を検討します」としています。
伊藤さんは「『知らない人から、誹謗(ひぼう)中傷の言葉をハートマーク(いいね)で、どんどん押しつけられていく』ということが、どれだけ追い詰められるか、私は身をもって体験したので、これから“いいね”をする時に、自分がどういった意図を持って“いいね”をしているのか考えて、それが誰かを傷つけるような言葉であるなら、なおさら考えてほしいなと」と訴えました。
(2022年10月20日放送「news zero」より)
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