ずらっと並んだ「2世信者」 旧統一教会は改革強調も…橋田さん代理人弁護士「配慮、想像力全く欠けている」｜TBS NEWS DIG
旧統一教会への宗教法人法に基づく調査の実施が決定したことを受け、教団側が記者会見を開き、「誠実に対応する」としたうえで、教団の改革を強調しました。
旧統一教会 教会改革推進本部 勅使河原秀行 本部長
「ちょっとここに呼んでおりますので、出てきていただきたいと思います」
会見で、勅使河原教会改革推進本部長が呼び込んだのは「2世信者」たち。3分の1の宗教指導者を「2世信者」にすることで、同じ境遇の信者たちが抱える悩みに対応できるなどとしたうえで、教団の改革を強調しました。
一方で、今後、政府から宗教法人法に基づく質問権の行使により、調査が実施された場合の対応については…
旧統一教会 教会改革推進本部 勅使河原秀行 本部長
「（調査が）私どもに来たときには、誠実にその質問に対して対応させていただきます」
また、元妻による旧統一教会への高額献金などが原因で、家庭が崩壊したと訴える高知県の橋田達夫さんのもとをアポなし訪問し、「メディアに出ないでほしい」と発言したとされることについては…
Q.橋田さんはマスコミに出ないで欲しいというようなことを言われたと主張しているが
旧統一教会 教会改革推進本部 勅使河原秀行本部長
「言ってません。私はそんなこと思ってないので、そういうことは言いません。私がマスクなしで伺ったとか、言論を封殺するような圧力をかけに行ったとかありますけど、それは全く違います」
Q.（アポなし訪問が）相手方にとって恐怖や困惑を与える想像は
旧統一教会 教会改革推進本部 勅使河原秀行 本部長
「申し訳ありませんけども、私はそこに思い至りませんでした。とにかく1人でまず伺って、そしてお話を聞くと。これをまずするのが第一歩だろうと判断した」
さらに、「夫婦関係が悪化したのは、旧統一教会に入会したからではない」などとする、橋田さんの元妻のビデオメッセージを流して応酬しました。
Q．家族から被害申告した人に対する、ものすごい冒涜ではないか
旧統一教会 教会改革推進本部 勅使河原秀行 本部長
「冒涜というのは、何か事実でないようなことを誹謗してということが冒涜に当たると思うんですね。私はとにかくまずお話を聞くということは、誠意を示したつもりなんです」
他方、旧統一教会側が国政選挙の前に自民党の候補者に対し、署名を求めた「推薦確認書」について問われると、「そういう説明をするようなことを聞いたことがあります」と話し、その存在を事実上認めました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会 阿部克臣弁護士
「被害者家族に対する気遣い、配慮、想像力、そういうものが全く欠けた会見だ」
一方、橋田さんの代理人を務める弁護士は野党合同ヒアリングに出席し、旧統一教会が会見の中で元妻のインタビューを流したことについてこのように述べ、「こういう教団がいくらコンプライアンスや改革案を並べてみても全く意味は無いし、説得力はない」と痛烈に批判しました。
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