サンマに“アニサキス” パック内に30匹「あのレベル感はない」…“温度管理”失敗か【もっと知りたい!】(2022年10月18日)

サンマに“アニサキス” パック内に30匹「あのレベル感はない」…“温度管理”失敗か【もっと知りたい!】(2022年10月18日)

サンマに“アニサキス” パック内に30匹「あのレベル感はない」…“温度管理”失敗か【もっと知りたい!】(2022年10月18日)

 今が旬のサンマ。売り物のパック内に、食中毒を引き起こす「アニサキス」が大量に出てきた様子を撮影した画像が、ネット上で話題になっています。

■パック内に30匹「あのレベル感はない」

 画像を投稿した セイゴさん:「1匹、2匹出ているというのは結構あるが、あのレベル感はないと思う」

 10日、富山県内のスーパーで販売されていたサンマの写真です。

 パック内には、白い糸のようなものが無数に確認できます。大根のツマのようにも見えますが、実はこれらすべて、魚類などに寄生する寄生虫・アニサキスなのです。

 撮影した男性によると、パックの中には30匹ほどのアニサキスがいたといいます。さらに…。

 セイゴさん:「20パックくらい売っていたが、半分以上のパックは10~20匹くらいのアニサキスが動き回っている状態」

■鮮魚店店長「ここまで増えるのは異常」

 なぜ、このような商品が店頭に並んでいたのでしょうか?別の鮮魚店に話を聞きました。

 一和鮮魚店・木島和哉店長:「少なからず、(アニサキスが)入っていてもおかしくない、サンマ自体が。だから、もちろん鮮度の良いものを選ぶというのは、僕らの絶対条件。僕らもやっぱり詰める時は、必ず寄生虫がいないかを目視したうえで確認して出す」

 自身の店では、きちんと確認したうえで、鮮魚を提供していると話す木島店長。大量のアニサキスがいるサンマの画像については、次のように話します。

 木島店長:「ここまで増えているのは異常。輸送か商品を作った段階で、温度管理ができていなかったと思う。サンマに寄生(アニサキス)が多くて、身の中にいるアニサキスも表面に出てくる」

 では、適切な温度とは、何℃ぐらいなのでしょうか?

 木島店長:「4℃以下でないと駄目。だけど、こうやって(アニサキスが)出てくるということは、10℃でも(アニサキスが)出てくることはあまりない。サンマは、水揚げされてから市場に届いて、小売店に流通するまで、水氷の箱で温度管理はちゃんとされている。だから、(アニサキスが出てきたのは)商品詰めてからかなと思う」「(Q.10℃以上の場所に置いた可能性は?)あるかなと思う」

■“アニサキス食中毒”一番多いのは10月

 サバやイカなどに寄生することが多いアニサキス。今回、サンマに大量寄生していたことに、街の人からは次のような声が聞かれました。

 街の人:「サンマとアニサキスは、無縁かなと思っていました」「サバのイメージがあった」「サケ(のイメージ)」「サンマは、今まで注意していなかった」

 生きたまま人間の体内に入ると、食中毒の原因になる可能性があるアニサキス。厚生労働省によりますと、去年までの3年間で、アニサキス食中毒の発生が一番多いのは、10月だといいます。

 そのため、秋の味覚サンマを楽しむ際には、注意が必要です。では、どのような予防策が有効なのでしょうか?

 街の人:「冷凍と火を通したらいいというのは聞きますけど」「24時間冷凍。それから加熱の温度も、内臓まで何℃。それを守れば、大丈夫なのかな」

 冷凍や加熱のほか、アニサキスが寄生していることが多い内臓を生で食べないことや、取り除くことなども重要です。

 加熱する場合は、中心の温度が60℃以上で、1分以上熱することが大事だということです。

(「グッド!モーニング」2022年10月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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