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きょうから中国共産党大会 習主席自ら“新リーダー”の慣例ポストを…“続投確実”の受け止め広がる 一方、市民への監視強め“雑音排除”か_10/16
16日から始まる中国共産党の党大会に向けた準備作業で、これまで大会後に選ばれる新しいリーダーが務めてきたポストを習近平国家主席が自ら務めていたことが明らかになりました。続投確実との受け止めが広がっています。
党大会は午前11時に開幕し、習氏が活動報告を読み上げますが、これを起草する作業グループのトップを習氏自ら務めていたことが15日の会見で明らかにされました。
このポストは党大会後の新しいリーダーが担当することが慣例で、大会後の習氏続投が固まったとの受け止めが広がっています。
習氏続投に向けて一切の雑音を排除するためか、当局は市民への監視を強めています。人権活動家の取材に行くと、自宅周辺には警察車両や警察官。これを避けて訪ねました。
人権派元弁護士の余文生さん(54)は、当局から抑圧された人などを支援する活動をしていましたが、拘束され、4年間、収監されました。
余文生さん「(数日前から)私たちを監視したり尾行したりする人がいる」
余さんの自宅には突然、警備員も訪ねてきました。
余さんの自宅に来た警備員「ある人から電話で君たちの在宅を確認するよう言われた。外出しないように(と伝言もあった)」
「ある人」が誰かは明かしませんでしたが、警察とみられます。
さらに、余さんが最近、業者に依頼して自宅をリフォームした際、工事中の壁に不審な穴があるのを見つけました。
余文生さん「当然心配です。(工事終了後に)しっかり点検する」
──言論の自由の現状は?
余文生さん「過去10年で非常に後退した。拘束前は人権派弁護士らができたメディア・SNSの発信が今はほとんどない」
現在、大手の中国SNSでは、余文生さんについて見られないよう設定しています。
余文生さん「私は中国で削除された人間だ」
少なくともさらに5年続く見通しの習政権の下で、市民への統制はますます強まりそうです。
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