【宇宙サミット】北海道で開催 民間企業が利用できる「宇宙港」も “宇宙ビジネス”なぜ?

【宇宙サミット】北海道で開催 民間企業が利用できる「宇宙港」も “宇宙ビジネス”なぜ?

【宇宙サミット】北海道で開催 民間企業が利用できる「宇宙港」も “宇宙ビジネス”なぜ?

先月、宇宙産業に挑戦しようと、多くの企業が集まる「宇宙サミット」が北海道で開かれました。

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先月、秋晴れの北海道。開かれていたのは、オンラインとあわせて4500人以上が参加した「北海道宇宙サミット」です。

そこで販売されていたのが、北海道産の素材にこだわったハンバーグ。JAXA認定の宇宙日本食、通称「コスモバーグ」。去年、星出宇宙飛行士もISS=国際宇宙ステーションで食べました。

なぜ、北海道の食品メーカーが宇宙食の開発に乗り出したのか。それには、大きなキッカケが。

十勝スロウフード・藤田恵 代表取締役「スペースポートができるということで、ロケットの打ち上げがあると、観光で人が来るようになるから」

去年、北海道の大樹町で本格的に動き始めた、北海道スペースポート。アジア初の民間企業が利用できる「宇宙港」として、今まさに整備中です。

SPACE COTAN・大出大輔 最高執行責任者「昨今宇宙ビジネスが非常に拡大して、主導権が国から民間にうつっている。ロケットを打ち上げるための発射場、これも実は民間がどんどんやり始めて、世界中70か所以上が実行したり計画したりしている」

さらに、宇宙港の整備で人口わずか5400人ほどの小さな町に、ある変化が起き始めています。

東京で10年働いた後、宇宙港のある大樹町に移住した岡山さん。

岡山ひろみさん「少しずつですが新しい方が増えたり、新しいお店ができたり」

職業は、移住者をサポートする「移住コーディネーター」です。今、宇宙産業の担い手をはじめとして、移住者が増えているといいます。

岡山さん「宇宙港だったりロケットをつくる会社だったり、宇宙の企業が集まることで(町が)盛り上がってくる。人が来るから商売ができる」

大樹町がめざすのは宇宙関連の企業や人が集まる「宇宙版シリコンバレー」。北海道への波及効果は年間267億円。観光客も17万人増えると試算され、その影響は飲食店やホテルにも。

1週間前に大樹町に引っ越してきたという女性も――

愛知県出身の女性「どうしてもここでしかできない仕事をしたいなと思って移住を決意しました」

彼女が働き始めた会社は、宇宙港のすぐ近くにオフィスを構え、ロケットをつくっています。

来年度には大樹町から人工衛星を載せられる大型ロケットの打ち上げを予定していて、従業員も去年の60人から今年は100人規模に拡大しました。その多くは、宇宙をめざし、全国から移住してきた人たちです。

こうした宇宙港の重要性は、「宇宙サミット」でも。

宇宙エバンジェリスト・青木英剛氏「日本がアジアにおけるスペースポートのハブになろうと」

スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー 大貫美鈴氏「日本から(ロケットを)打ち上げないと、産業としてもっていかれてしまう」

宇宙ビジネスは、2040年に世界で100兆円規模になると予想されています。今進めなければ、日本は世界から大きく後れを取ることに。小さな町から、日本の宇宙産業の未来を切り開こうと、取り組みが広がっています。
(2022年10月15日放送)

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