五輪前に春節“民族大移動” 感染拡大懸念する政府は自粛呼びかけ
中国で“民族大移動”と称される「春節」にむけた帰省ラッシュが始まりました。１２億人が移動するとみられます。
記者
「上海市内のターミナル駅です。春節を前に移動の自粛が呼びかけられていますが、いつも通り、大勢の方が利用しています」
旧暦の正月にあたる「春節」を来月１日に控え、中国では１７日から帰省ラッシュがスタートしました。１５日にオミクロン株の感染が確認された上海市でもスーツケースを持った帰省客らの姿が目立ちます。
帰省する人
「天津市や河南省で感染が広がっているので、ちょっと心配だけど、１年間頑張ったので、家族と（故郷で）くつろぎたいです」
帰省のためなのか、１７日、上海市内の病院ではＰＣＲ検査を求める人で、この行列。今年の移動人数はのべ１１億８０００万人と予想され、去年を３５％上回ります。
帰省する人
「国が何とかしてくれるので、心配はしてません。ワクチンも接種したし」
一方、来月にオリンピックの開幕を控える北京でも１５日、オミクロン株への感染が初めて確認されました。これを受け当局は、感染者が訪れた場所を公表した上で一時封鎖。接触した可能性のある市民に報告するよう求めています。
五輪関係者
「こちら北京空港につきました。空港中は閑散としています。スタッフの方は全員防護服をまとっています」
北京には海外からオリンピック関係者も続々と到着していて、政府は警戒感を強めています。（2022年01月17日17:07）
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