【ルール改定へ】女性の「離婚後100日間“再婚禁止”」 子供の父親を決める制度に見直しも
女性は離婚後、100日間、再婚を禁止する法律が120年以上続いています。この期間を廃止する改正案が閣議決定され、政府は、臨時国会での成立を目指しています。
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女性だけに定められた、「離婚してから100日間、再婚禁止」のルールがあります。
若者の街、東京・渋谷では、このルールについてさまざまな声が聞かれました。
10代
「あー、女の人ね。聞いたことある」
「知らない」
20代
「女性だけ? やば、差別だ差別。なんで女だけ?って思うかもしれないです」
20代
「子供の親がどっちかわからなくなっちゃうみたいな」
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理由は、生まれた子供が「誰の子か」というのを定めるためでした。現在の民法では、離婚から300日以内に生まれた子は前の夫の子供。再婚から200日を超えて生まれた子は、今の夫の子供と定められています。
このままの場合、100日間が重なり、どちらの子かわからなくなるため、女性は離婚後100日間、再婚禁止とされているのです。
明治時代から120年以上続いているこのルール。酸いも甘いも経験してきた人生の先輩たちは――
70代既婚
「でも100日なんて意味ないわよね、今時」
60代既婚
「妊娠をしてた場合には問題となってくるのかな。難しいところですよね」
70代既婚
「生まれた赤ちゃんも籍に入れられないという話も聞いたり、それの方がかわいそう」
ルールを巡って指摘されていたのが、子供の“無戸籍”問題です。離婚して300日以内に生まれた子は、別の男性との子供であっても、戸籍が前の夫の子供となってしまうため、母親が出生届を出さず、子供が無戸籍となってしまう場合があるのです。
こうした問題を解消するため、政府は14日――
葉梨法相
「民法の『嫡出推定規定』を見直す」
「嫡出推定制度」、つまり、子供の父親を決める制度が盛り込まれた民法などの改正案を閣議決定しました。
改正案では、離婚後300日以内に子供が生まれたとしても、その時、母親が再婚していた場合、新しい夫の子供と見なす、という規定を新たに設け、再婚禁止期間についても廃止することが盛り込まれています。
20代
「めっちゃいいと思います。女性も男性みたいに自由に次(の恋愛)にいけたらなって」
10代
「同性愛とかも結構増えてきてる。変化してもいいんじゃないかなと」
70代既婚
「本人がきちんと理解して結婚するのであれば、問題ないのかなと」
70代既婚
「どちらの子にしても、新しい家庭で幸せに育ってくれれば一番」
政府は、臨時国会で改正案の成立を目指しています。
(2022年10月14日放送「news every. 」より)
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