【札幌女子大学生遺体“遺棄”】不安な心につけいる言葉…SNSでやりとり

【札幌女子大学生遺体“遺棄”】不安な心につけいる言葉…SNSでやりとり

【札幌女子大学生遺体“遺棄”】不安な心につけいる言葉…SNSでやりとり

札幌市で女子大学生の遺体が発見された事件で、逮捕された男が「被害者から依頼され殺害した」と供述していることがわかりました。取材を進めると、不安を抱える人の心につけ込む男の卑劣さが浮かび上がってきました。

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警察の取り調べに対し、「殺してほしいと依頼され、アパートで首を絞めて殺害した」と答えているのは、死体遺棄の疑いで逮捕された札幌市東区の小野勇容疑者(53)です。

小野容疑者はアパートの自室に、小樽市の大学生・瀬川結菜さん(22)の遺体を放置した疑いが持たれています。小野容疑者は、「瀬川さんに遺体は処分してほしいといわれた」と供述。「頼まれてやった」と主張しています。

瀬川さんが亡くなった今、警察は小野容疑者の供述について慎重に捜査を進めています。

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今年6月、札幌市の女性が小野容疑者とみられる人物とやりとりしたメッセージの記録では「僕にも希死念慮はあるし、未遂もしているから死にたい人の気持ちはわかるつもり」と、心の不調を訴える女性に寄り添うような言葉を投げかけます。

そして、「せめて苦痛を感じないで逝ってもらいたいしね。殺すだけならいくらでも方法はあるし」と、女性に対し、危害を加えることを前提に話を進めたのです。

心の隙間につけいるような卑劣な言葉。小野容疑者は「自殺願望がある人たちとSNSでやりとりしていた」と供述しているということです。

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家族から提供された映像には「ありがとう」と、きょうだいと顔を寄せ合い、笑顔で手を振る瀬川結菜さんの姿が映っていました。亡くなる直前の今月3日、家族に「手稲で友達と待ち合わせをしている」と話し、小樽市の家を出ました。

瀬川さんは、札幌市のJR手稲駅付近で小野容疑者と合流。レンタカーに乗って2人で移動していたことが、防犯カメラの映像などから明らかになっています。市内のカレー店で1時間ほど食事をとった後、近くのスーパーで飲み物を買い、小野容疑者の自宅に向かったということです。

作業療法士を目指していた瀬川さんは、大学のパンフレットで、夢をかなえるための努力について「国家試験に向けては過去10年分の問題集を何度も解いて地力を高め、これから模擬試験を受ける予定です」と語っていました。

瀬川さんの家族は「前向きな人柄だった」と話します。

瀬川結菜さんのきょうだい
「困っている人とか、人の助けになりたい、寄り添いたいと思ってやってきたと思います。本当に努力家で、ユーモアもあって顔もかわいくて、大好きでした」

夢に向かって歩き続けていた瀬川さんは、なぜ亡くなったのか。警察は殺人の疑いを視野に捜査を続けています。
(2022年10月14日放送「news every. 」より)

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