“演技で戦争への抗議” ウクライナの避難民11人がサーカス団を結成 その願いとは フランス|TBS NEWS DIG

“演技で戦争への抗議” ウクライナの避難民11人がサーカス団を結成 その願いとは フランス|TBS NEWS DIG

“演技で戦争への抗議” ウクライナの避難民11人がサーカス団を結成 その願いとは フランス|TBS NEWS DIG

ロシアによる攻撃が続くウクライナ。現地を逃れてきた人たちで作るサーカス団が今、フランスで活動しています。一団は、武器ではなく演技で戦争への抗議を続けています。

豪快な技を繰りだす空中ブランコに、華麗な手さばきで操るフラフープ。

この週末、フランス・パリで見事な演技を見せたのは、ロシアによる侵攻から逃れてきたウクライナの人たちです。団員は11人。元は別々のサーカス団に所属していましたが、フランス西部にあるメーヌエロワール県が避難者に活動の場を提供しようと呼びかけ、結成しました。

共に避難した家族たちと一緒にフランス国内を移動しながら公演を続けています。

家族と避難 タミラ・ペレバルチャさん
「娘は『なぜ家に帰れないの?なぜ自分のおもちゃで遊べないの?』と聞いてきますね」

団員の中には、先月、ロシアが一方的に「併合」したとする州の出身者も。

ザポリージャ州出身 アレキサンドラ・サビナさん
「私のアパートにはロシア兵が住みついています。寝る前には夜空に向かって、(現地に残る)夫が安全で幸せであるようにと祈っています」

サーカス団は、ただ技を披露するだけではありません。積み上げたブロックの上で行うこのパフォーマンスは、ウクライナ再建の願いを込めたもの。

こちらは地球儀をもてあそぶ「独裁者」。ナチス・ドイツのヒトラーを批判したチャップリンの映画の一場面をアレンジし、ロシアによる侵攻を強く非難しているのです。

公演はおよそ1時間。観客総立ちで拍手が送られました。

観客
「詩的ですごく感動しました」
「いつもと違う世界を見ることができて、現状について考えさせられました」

団員も、表現できる場の大切さを感じています。

ザポリージャ州出身 アレキサンドラ・サビナさん
「(サーカスの)プロジェクトに参加し、私は息を吹き返しました。いま私たちは強さを感じています」

「一刻も早く、平和が戻った母国で演技をしたい」全ての団員の願いです。

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