「サンマ、高値でも食べたい」…「さんま祭」で不漁影響 鮮魚店では珍しい光景が…(2022年10月9日)

「サンマ、高値でも食べたい」…「さんま祭」で不漁影響 鮮魚店では珍しい光景が…(2022年10月9日)

「サンマ、高値でも食べたい」…「さんま祭」で不漁影響 鮮魚店では珍しい光景が…(2022年10月9日)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開催が中止されていた目黒のさんま祭が3年ぶりに行われました。しかし、サンマの記録的不漁で祭りにも大きな影響が出ています。

 待ちに待った秋の恒例行事「さんま祭」。

 一方、不漁による高値が続くなか、鮮魚店では珍しい光景が…。

 なんと、サンマ1匹が驚きの69円。激安の訳とは…。

 9日、3年ぶりの開催となった「目黒のさんま祭」。

 例年、5万人が訪れていましたが去年、おととしは新型コロナの感染対策で中止に。

 今年はサンマの高値が続いていますが、宮城県気仙沼市で水揚げされた新鮮なサンマが無料で振舞われました。

 訪れた人:「今年やっと開催されて良かった」「(Q.サンマの味は?)脂がたっぷりで美味しい」

 ところが、サンマの記録的な不漁によって祭は異例づくしに。変わった点は主に3つです。

 1つ目は「サンマの量が激減」。例年は5000匹でしたが、今年はわずか1000匹に。5分の1まで減っています。

 その影響やコロナ対策として、サンマを無料で食べれるのは地元の「目黒区民のみ」に限定。

 しかも抽選のため、約9000人から応募が殺到。

 9倍近い倍率から運良くサンマに舌鼓を打った人たちは…。

 抽選に当たった目黒区民:「めちゃくちゃラッキー」「(Q.すごくキレイに食べている)丸のみしちゃって、全部」「(Q.息子さんは?)人生初サンマ」

 一方、念願のサンマを味わえなかった人たちは、がっくり。

 抽選に外れた目黒区民:「当たるものだと思ってショックで、ちらちら見てるけどそんなに人がいないので余らないかなと」

 祭りの時期も例年とは違います。これまでは9月だったのが、今回は初めて10月に開催。その訳は…。

 目黒のさんま気仙沼実行委員長・梅津覚太郎さん:「サンマの旬は変わった。明らかに変わった。一番最初のサンマは8月末から9月初めには取れた。それが今は不漁で、気仙沼では9月末にやっと(量が)入った」

 「サンマの旬」が変わるほどの異変。近年、温暖化の影響などでサンマの確保が困難に。

 ピークだった2008年と比べると漁獲量は約12分の1、価格は約10倍に跳ね上がっています。

 「高値でも旬のサンマは食べたい」と願う人たちのために、全国一の水揚げを誇る北海道根室市でも3年ぶりの祭りが。

 100円でトレーを買うと炭火焼きのサンマが食べ放題。

 ただ例年、祭りは2日間でしたが、今年は不漁の影響で1日のみの開催に。

 根室さんま祭り実行委員長・田家徹さん:「今年のサンマは非常に小さくて、こんな小さいサンマを提供できるか悩んだが、少し大きくなってきたので今、揚がっているサンマのなかでは日本で一番良いサンマを用意した」

 旬のサンマを巡る、それぞれの思い。首都圏の鮮魚店では、激安で売られていました。

 買い物客:「こりゃ安いよ」

 客も驚く、サンマの価格は…。

 価格高騰のなか、破格の69円。特売日以外でも主に78円で販売しています。

 数量無制限のため、客の手が止まりません。

 サンマを購入:「全部で14匹。塩焼き用と煮つけ用で。安い。値上がっているのに、でもちょっと小ぶり」

 サンマが高騰するなか、なぜ69円で販売できるのでしょうか。

 石毛魚類千城台本店・谷中政夫店長:「(Q.採算は?)採算は合わない。損ですよ、はっきり言って。旬のものだからこそ皆さんが欲しがるから、少し損をしても『安いわ』と買ってくれるからうれしい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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