北朝鮮はなぜミサイル発射を繰り返すのか 一連の発射は「技術開発」ではなく「実戦を想定したテスト」 |TBS NEWS DIG
異例の頻度でミサイル発射を繰り返す北朝鮮。アメリカ、韓国はこれに対抗して原子力空母「ロナルド・レーガン」を投入した合同演習を再開、けん制を続けています。
記者
「こちら北朝鮮がきのう発行した切手です。大陸間弾道ミサイルや極超音速ミサイルが描かれています」
北朝鮮がきのう発表した切手。核兵器の使用条件などを定めた法令の採択を記念したものとされ、イラストからは核・ミサイル開発を続ける姿勢がうかがえます。
この日、北朝鮮は短距離弾道ミサイル2発を発射しています。
これに対し、米韓両軍は原子力空母「ロナルド・レーガン」を動員した合同軍事演習を再開、異例の対応に踏み切りました。
北朝鮮はなぜ、これまでにない頻度で様々な種類のミサイルの発射を繰り返すのか。韓国の専門家は。
韓国統一研究院 洪珉 北朝鮮研究室長
「正確に目標を攻撃できるということを射程を通じて示していると考えられる。ミサイルの運用能力を示すためとみることができる」
一連の発射は「技術開発」ではなく、「実戦を想定したテスト」だというのです。ただ、韓国側では混乱が。
北朝鮮のミサイルに対抗し4日、発射した弾道ミサイルが住宅地まで、わずか700メートルの基地の敷地内に落下する事故が起き、謝罪に追い込まれました。
キム・スンギョン合同参謀議長
「住民と国民の皆様にご心配をおかけし、大変申し訳ございません」
一方、北朝鮮とその後ろ盾とされる中国をめぐって、こんな情報が。
韓国・国家情報院傘下研究機関
「今年8月初め、北朝鮮は中国に初めて合同軍事演習を提案した」
これは韓国の情報機関「国家情報院」傘下の研究機関が報告書で明らかにしたものです。中国側の反応は記されていませんが、中朝合同の軍事演習は前例がありません。
こうした中、韓国側の新たな対抗策でしょうか。北朝鮮が7回目の核実験に踏み切った場合、境界線での偶発的な衝突などの防止策を盛り込んだ南北の軍事合意について、韓国政府が破棄を宣言することを検討していると韓国メディアが報じました。
これに尹錫悦大統領は。
韓国 尹錫悦 大統領
「対応策を着実に準備しています」
また、日米韓3か国の北朝鮮担当の高官はきょう、電話会談を実施。「暗号資産の奪取などを通じた北朝鮮による核・ミサイル資金調達を遮断する努力を倍増させる」として連携をアピールしています。
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