関電発のベンチャーが産後ケア事業…元別荘での1か月長期滞在で“子育てにゆとり”を(2022年10月4日)
父親の育児参加を一層促そうと国は新たな育休制度をスタートさせました。そうした中、関西電力から誕生したベンチャー企業がユニークな“産後ケア事業”を展開しています。
今年10月にスタートした新制度「産後パパ育休」。赤ちゃんが生まれた後8週以内に父親が最大4週間取得可能で、2回に分けて取ることもできます。家庭の状況に応じて柔軟に休暇を取ってもらう狙いです。
そうした中、関西電力が今年6月、子育て支援事業に本格参入しました。
(井上裕子さん 今年6月)
「産後の課題の中でも、閉塞感、子育てに対するプレッシャー、孤立感を解消することからスタートします」
社内の起業制度を活用し、産後ケアサービスを展開する会社「Yaala」を立ち上げた井上裕子さん。入社以来、火力発電部門を歩んできましたが、自身が子育てで経験した苦労や思いなどをもとに事業の構想を練ったといいます。会社の名前「Yaala」は、フィンランド語で「共有する」という意味で、子育ての喜びや楽しさを家族でシェアできる空間を提供するという思いが込められています。
(Yaala 井上裕子社長)
「子育てに対して“ゆとり”を持ってほしい。『自分の子育てはこれで大丈夫』と思えるゆとりがあると、他の人に対してもゆとりを持って接することができますし」
サービスの特徴は「長期滞在型」。神戸市垂水区で元々別荘だった一軒家を活用。都会の喧騒から離れた空間に1か月滞在してもらいます。実際に利用した夫婦は次のように話します。
(児玉純平さん)
「海が見えるこの眺望というのがすごく心の癒しになるというか、過ごしているだけで満たされる感じがある」
(児玉舞さん)
「時計がないんですね、このお家って。結構やっぱり『何時にミルクを飲んだ』とか、すごく自分って時間に縛られて生活していたんだなと思って」
滞在中は助産師などが定期的に訪問。夫婦の子育てを俯瞰的に見つめてアドバイスします。サポートを受けながらオムツ替えや授乳など積極的に育児に参加する純平さん。夫が育児に関わることでパートナーのひとり時間も確保できます。
妻の舞さんが向かったのは街の雑貨店。「Yaala」では、提携する店舗で利用できるチケットを提供し、いわば“地域通貨”として使ってもらうサービスも行っています。
(児玉舞さん)
「やっぱり意図的にどこかで休憩を取らないと、知らない間に自分は崩れるんだろうなというのは思ったので、すごくいい機会をもらったなと思いました」
滞在料金は1か月30万円(税込)と少々お高い気もしますが、現在も関東からの家族が滞在しているといい、出だしは好調。今後に注目です。
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