他の生徒へも「暴言あった」訴えも 生徒に平手打ちで大けが…男性教諭を懲戒処分方針(2022年10月3日)
兵庫県姫路市の私立高校「姫路女学院高校」で、ソフトボール部の顧問が女子生徒に平手打ちをして顎が外れる大けがをさせていたことがわかりました。学校は10月3日に会見を開き謝罪しました。
姫路女学院高校によりますと、ソフトボール部顧問の男性教諭(41)は、9月24日に行われた地区大会で1年の女子生徒(16)がユニフォームを忘れてきたことに腹を立て、生徒の頬を平手で1回たたき、「お前なんかいらん」などと言ったということです。生徒は顔をたたかれた衝撃で顎が外れました。教諭はその後も5時間ほどにわたり「ベンチに入るな」などと暴言を浴びせ、翌日にも試合前に、頭をたたいたり臀部を蹴ったりしました。
生徒は口が開きにくい状態が続いていて、全治1か月の大けがだということです。さらに精神的なショックもあり、現在も登校しておらず、学校に対して警察に被害届を提出すると話したということです。
男性教諭が体罰を行った理由について、学校は次のように述べました。
(姫路女学院高校 寳谷亮介参与)
「(部員が)10人しかいない中で、野手は7人しかいない。そういう状況の中で試合に臨む時にユニフォームを忘れてきた。試合に出ることができない。ピンチに陥ったことは事実であります。ユニフォームを忘れたことについては以前にも同じことがあったと聞いています」
また男性教諭についてはこのように話しました。
(姫路女学院高校 摺河祐彦校長)
「(男性教諭は)自分にも厳しい教員で、生徒に対しても厳しく当たる傾向があったのではないかと、日ごろの様子を見ていましたら思うところでございます」
男性教諭は学校の聞き取りに対して「自分を見失っていた」と話しているということです。
また10月1日の保護者説明会で、他の生徒に対しても「暴言があった」という訴えがあったということで、学校側は調査し、男性教諭を懲戒処分する方針です。
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