真夏の車内に閉じ込められた1歳児救出 車のスマートキーで誤って鍵かかる｜TBS NEWS DIG
先月、富山県南砺市のショッピングセンターの駐車場で車内に1歳の男の子が閉じ込められ、騒ぎを聞きつけた男性がとっさの判断で救出しました。その行動とは…。
富山県南砺市のホームセンター。去年10月から店長として勤務する五十嵐央也さん、29歳です。
先月7日。五十嵐さんは勤務中に、思いがけないある出来事に遭遇します。五十嵐さんが勤めるホームセンターの隣の駐車場で、1歳の男の子が車に閉じ込められてしまったのです。
五十嵐央也さん
「私がここら辺から歩いてきたら、（準社員が）『窓を割らなきゃいけない』と言っていた」
男の子は母親が運転する車で店に来ていましたが、母親が車を停めて後部座席から男の子を降ろそうとした際に、遊んでいた車のスマートキーで誤って鍵をかけてしまいました。
母親はすぐさま警察に通報。そして、五十嵐さんが勤めるホームセンターにも助けを求めました。
五十嵐さんは、店の備品だった金づちとドライバーを手に駆け寄り、後部座席にいた男の子とは反対方向の運転席の窓ガラスを割りました。
五十嵐央也さん
「（窓に）ヒビを入れて、あとはヒビをひろげた。内鍵を開けて（男の子を）救助というかたちです」
当時、南砺市の気温は33℃。エンジンが切れた車内は冷房が止まり、サウナ状態だったといいます。
南砺消防署・第2課 篠原正之課長
「そのまま救出が遅れれば、もしかしたら子どもさんが熱中症になったりとか、すごく大変な事案になっていたと思います。我々が到着する前には、すでに男性の厚意によって子どもが助けられていたと聞いておりますので、勇気ある行動だったと思います」
今月14日、南砺消防署は五十嵐さんに感謝状を贈呈。感謝状は額縁に収められ、このあと、ホームセンターに飾る予定だということです。
五十嵐央也さん
「『命救えた』と言われると良いこと、大きいことしたのかなと思います。こういう形で地域に還元じゃないですけど、地域の役に立てている。それがまた良かったのかなと思います」
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