【解説】新型コロナ「後遺症」訴え増加?ワクチン接種で“軽減”か

【解説】新型コロナ「後遺症」訴え増加?ワクチン接種で“軽減”か

【解説】新型コロナ「後遺症」訴え増加?ワクチン接種で“軽減”か

先週の水曜日(14日)は1万人を超える新型コロナウイルスの感染者が確認された東京ですが、21日の感染者は「7059人」と、水曜日としては7月6日以来、2か月半ぶりに1万人を下回りました。

こうした中、今後、懸念されるのが後遺症を訴える患者の増加です。イギリスの医学誌「ランセット」に掲載された調査では、オミクロン株の感染者で後遺症を経験した人は4.5%でした。第7波では、日本全国で少なくとも1000万人が感染していて、単純計算で45万人を超える人が後遺症を発症する可能性があります。学校や会社に行けないほどの「けん怠感」や、「集中力・記憶力の低下」などが起こるということです。

また、「ワクチンの接種回数が多い人ほど、後遺症の割合が少ない」という調査結果が出ています。アメリカの医学雑誌に掲載された調査では、後遺症を発症した人の割合は、ワクチン接種をしていない人で41.8%でした。この割合は1回接種した人で30.0%に減少し、2回接種で17.4%、3回接種で16.0%と、接種していない人と比べると、半分以下に減少するということです。

後遺症の患者の診察もされている、日本感染症学会の専門医で、東京歯科大学・市川総合病院の呼吸器内科部長、寺嶋毅先生の解説をお伝えします。
(2022年9月21日放送「news every.」より)

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