「ママ友」赤堀被告に懲役15年 母親を「洗脳」5歳児が餓死|TBS NEWS DIG

「ママ友」赤堀被告に懲役15年 母親を「洗脳」5歳児が餓死|TBS NEWS DIG

「ママ友」赤堀被告に懲役15年 母親を「洗脳」5歳児が餓死|TBS NEWS DIG

福岡5歳児餓死「ママ友」裁判で、赤堀被告に懲役15年の実刑判決が言い渡されました。裁判の争点、死因、食い違う2人の証言、赤堀被告とのLINEのやりとりなどスタジオで事件を振り返ます。

■ママ友 赤堀被告に懲役15年の実刑判決 母親を洗脳し5歳児が餓死

井上貴博キャスター:
男の子が餓死させたとしたママ友の裁判について、意見が真っ向から食い違う中で、支配の悪質性を認定した形となりました。赤堀被告に対して懲役15年の実刑判決が言い渡されました。

まずは事件の概要からです。2020年4月碇翔士郎ちゃん(当時5歳)。重度の低栄養により餓死しました。母親の碇利恵被告(40)が十分な食事を与えなかった。そして、碇被告をママ友である赤堀恵美子被告(49)が実質的に生活を支配していた。そういったところから、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕・起訴されました。まず裁判が進められたのは母親の碇被告からです。2022年6月碇被告の裁判員裁判で、福岡地裁は赤堀被告からの支配を認める形をとり、懲役5年の判決が言い渡されました。執行猶予付きの判決を求め控訴がされています。

ママ友の赤堀被告の裁判の争点は、碇被告つまり母親とその家族の生活全般を実質的に支配していたかというものでした。赤堀被告本人は支配を否定し、無罪を主張しています。真っ向から意見が食い違うというところなわけです。

翔士郎ちゃんについてわかっていることとしては、死因は重度の低栄養による「飢餓死」です。肋骨が浮き出るなど、ガリガリに痩せた状態でした。体重は10キロほどで平均体重の半分ほどでした。亡くなる1週間前の食事は、1日パン1個、おかゆのみという日もあれば、3日間は食事抜きだったということがわかっています。

■食い違う2人の証言 LINEのやりとりが支配の証拠に?

では、被告両方の主張についてです。いくつもの項目で、全く違う言い分になっています。
【翔士郎ちゃんの食事について】
母親の碇被告
「翔士郎は留守番ができないほどの罰で何度も食事を抜かれた」

ママ友の赤堀被告
「碇が『子供のしつけをちゃんとしないといけない』と言っていたので、そうしていたのかなと思った」

【翔士郎ちゃんの盗み食いについて】
母親の碇被告
「『お前は食うな』『ママがいいって言っても絶対食わせん』と言っていました」

ママ友の赤堀被告
「食事に関する指示をしたことはありません」

両方の言い分を聞いていただけでは、どちらかが嘘をついてるわけですが、もう全くわからないという状況です。

物的証拠が少ない中で、一つ重要視されたのが、LINEのやりとりです。LINEに支配の証拠があったということで弁護人がこう問いただします。

弁護人
「LINEを見ると食事の制限などあなたが指示しているように見えるが?」

赤堀被告
「(碇被告の)子どもたちに私のことを怒られたら怖いと植えつけていたみたいで、言いつけを守らせるため、(碇被告から)そういうLINEを送ってと言われていました」

LINEの文面は確かにあるけれども、母親の碇被告からの指示で書かされたようなものなんだ、そういったニュアンスで証言していたわけです。

弁護人
「碇さんが携帯を捨てるよう赤堀さんから指示されたとありましたが?」

赤堀被告
「碇からLINEグループとLINEを消してって言われて、私は消し方を知らなかったので、碇に消してもらいました」

というようなやりとりもあったわけです。

■「全て母親の責任」最後まで無罪主張も求刑どおり懲役15年の判決

そして最後の意見陳述で、赤堀被告はこう話しました。

赤堀被告
「私であれば病院に連れて行きますし、具合が悪いとか、親であれば分かると思います。
こういう結果になったのは、全て母親の責任だと思います」

最後まで徹底的に無罪を主張したということになるわけです。では福岡地裁、裁判長としてはどういう判断をしたのか。

福岡地裁
「長期間、翔士郎ちゃんに飢えの苦しみを与えた犯行態様はあまりに残酷。巧妙かつ悪質な手口で、翔士郎ちゃんの不保護を主導したのは他ならぬ赤堀被告で、欲望のままの犯行に酌量の余地はない」として懲役15年の判決を言い渡しました。

求刑15年、そして懲役15年 実刑判決ついて、弁護士の若狭勝さんにも話を伺っています。

若狭勝 弁護士
「小さい子どもが亡くなったことに対する一般市民の厳しい見方が反映された結果だと思う。求刑通りの判決ということで、中にはもっと刑が重くてもいいというような意見もあったのでは」ないか。求刑通りの懲役になったところから推察すると、こういったことも言えるのではないかというふうに仰っていました。

ホラン千秋キャスター:
2人の被告の言い分というのは、真っ向から食い違っている部分はあるんですけれども、どちらの裁判でも認められたのは、それぞれに責任があるということ。それから赤堀被告の支配があったということ。ここは一旦認められたという形になるわけですよね。

「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
実際にお母さんの方は5年で、ママ友の…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220921-6041691)

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