クラクションが手で鳴らないときには“お尻で押す”練習も 通園バスの置き去り防止で急がれる「安全装置」導入|TBS NEWS DIG
静岡県で園児がバスに置き去りにされ死亡した事件を受け、全国の通園バスを持つ施設では緊急点検が進められています。政府が全てのバスに設置を検討する“安全装置”とは?模索が続く現場を取材しました。
「すずらん組も全員来る?」
「全員来ます」
「ゆり組が12人です」
午前8時。埼玉県にある幼稚園では、通園バスに乗る園児の確認作業が行われています。
記者
「園児たちを乗せてバスが帰ってきました。先生が点検をするそうです。一番後ろまで行って、一列ずつ目線を落として確認していますね」
バスが園に到着すると、教員が車内を隈なく点検。その後、運転手と交代し取り残されている園児がいないかバスの外まで入念にチェックします。さらに…
この日、園児たちが取り組んだのは、万が一、車内に閉じ込められた際にクラクションを鳴らして周囲に助けを求める訓練です。
記者
「万が一、手で鳴らなかったときに自分のお尻で押す練習もしていますね」
静岡で起きた事件を受け、政府は全国の幼稚園や保育所などにバスの見回り方法などに関する緊急点検を指示。この園でも、急ピッチで確認作業が進められていました。
そんな中、政府が補助金を出すかたちで調整を進めているのが、全ての通園バスへの“安全装置”の設置です。現在、国内外の企業で開発が進められているといいます。
記者
「自動車の部品などを取り扱うこちらの商社でも、来年から安全装置の販売を行います。それがこちらです」
海外の企業が開発した、こちらの安全装置。センサーが座席の下に潜り込んだ子どもの姿まで検知し、運転手らに警告のメッセージが送られる仕組みです。現在、アメリカの複数の州で導入が進み、日本でも静岡での事件後、政府や全国の幼稚園などから50件を超える問い合わせがあったということです。
三洋貿易産業資材第一事業部 堀内登志徳さん
「一定数ヒューマンエラーは生じてしまうと思うので、最後の砦として、子ども置き去り検知センサーが役に立つと考えています」
こちらの幼稚園でも安全装置の導入を検討しつつ、職員らによる目視での確認を引き続き徹底したいとしています。
武蔵野短期大学附属幼稚園 小島直子園長
「子供たちの安全が守れるものが一つでも増えるのであれば、とてもありがたいことだと思っていますけれども、その場にいる人が確認をすればミスは起こらないと思いますので、そこは徹底していきたいと思います」
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