台風14号 西日本を中心に大荒れ 山口・島根・広島の様子は｜TBS NEWS DIG
大型の台風14号は現在、山口県下関市の北東を進んでいるとみられ、あすにかけ、本州付近の日本海側を北東に進む見込みです。各地から中継でお伝えします。
山口県宇部市のホテルから安全を確保してお伝えします。台風14号は、最接近の時間を迎えていますが、今は、雨・風ともに少し落ち着いています。
私は午前5時ごろから取材をしていますが、先ほどから雨・風ともに強く、工事現場の防護柵が倒れるなどの被害がありました。市内では、9月の観測史上最大の瞬間最大風速34メートルを観測しています。
また、県内では雨量も増えていて、山口市では川が氾濫するおそれがあるとして、災害警戒レベル5の緊急安全確保が発令されました。このほか、岩国市にも緊急安全確保が発令されています。
また、複数の市や町に土砂災害警戒情報も発表されていて、引き続き、雨や風に警戒が必要です。
すでに暴風域に入っている島根県益田市です。後ろに見えるのは市内を流れる高津川です。先ほど、警戒レベル3にあたる避難判断水位に達しました。橋の欄干部分には激しい濁流が渦を巻いて流れていて、ところどころで大きな流木が流れているのも確認できます。
この台風の影響で、島根県吉賀町では、午前10時までの24時間降水量が215ミリと9月の観測史上最大を記録し、全域の3064世帯およそ5850人に対し、警戒レベル4の避難指示が出されました。一部で孤立地区も発生しているということです。
また、隠岐の島町西郷で21.2メートルの最大瞬間風速を記録するなどしていて、JRは多くの区間で順次、運転を取りやめるなど、交通機関にも大きな影響が出ています。
続いて広島港からお伝えします。先ほどから雨・風ともに一層強くなってきています。横殴りの雨です。そして風も、時折、踏ん張っていないと立っていられないほどの強い風が吹いています。海は、1時間ほど前とは変わって白波も立ち始めました。
県内では、きのうからの降り始めの雨量が多いところで300ミリを超えています。大竹市の一部には、渡之瀬ダムの放水量が増えるためとして、警戒レベル5の「緊急安全確保」が出ています。対象は221世帯385人です。
また、土砂災害の危険度が非常に高まっていて、広島市の一部や廿日市市、大竹市など、広い範囲で土砂災害警戒情報が発表されています。
このあとも断続的に激しい雨が降り続き、雨量はさらに増える見込みです。土砂災害や洪水に厳重に警戒してください。
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