【記録的な円安】中国などに“買い負け”に円安が追い打ち… 仕入れ値上昇

【記録的な円安】中国などに“買い負け”に円安が追い打ち… 仕入れ値上昇

【記録的な円安】中国などに“買い負け”に円安が追い打ち… 仕入れ値上昇

記録的な円安で、こんな影響も…。食材を仕入れる際、中国など高値で買い付ける海外業者に日本が競り勝つことができず、“買い負け”する状況が続いています。これに円安が追い打ちとなり、輸入コストが上昇して魚や肉の仕入れ値が上昇しているのです。耐えきれない店は、値上げの検討もしているということです。

     ◇

13日、東京・浅草には多くの外国人観光客の姿がありました。

アメリカから観光で来た男性はつけている腕時計を見せながら、「(日本で)この時計を買いました。67万円でした」と満足そうな表情。一緒に来日した男性は、買い物のために“空っぽのスーツケース”を持参しました。

アメリカからの観光客
「今の為替レートは日本で買い物するのに、とても助けになっています」
「買い物好きには、楽園だね」

外国人が爆買いする理由は、「円安」です。7日、24年ぶりの円安水準を更新するなど、記録的な円安によって、外貨を円に両替する外国人観光客は相対的にモノを安く買うことができるのです。

     ◇

外国人観光客にとっては円安によるうれしいメリットがある一方で、日本人にとってはデメリットの側面もあります。

東京・築地にある鮮魚店「斉藤水産」では、食卓でおなじみの魚に影響が及んでいました。

斉藤水産統括責任者 斉藤又雄さん
「マグロにしかり、3割・4割は(仕入れ値が)上がってますよね。『(日本が海外に)“買い負け”している』っていうのは、海外の需要が多いんです」

世界的な需要の増加で、中国など海外の業者がマグロやサーモンを高値で大量に買い付けるようになりました。一方、日本は“買い負け”し、これまでのようにマグロが手に入らなくなったといいます。

そこに円安が追い打ちをかけ、輸入コストが上昇しました。今年のマグロなどの仕入れ値が、前の年に比べて4割ほど上がっているというのです。

斉藤水産統括責任者 斉藤又雄さん
「今まで経験したことはないですよね。こういう状況は」

街の人は「魚もやっぱり、値段は高くなってますよね。困っちゃいますね。いいことないですね…」と戸惑いを隠せません。

      ◇

海外に買い負けする事態は、牛肉でも起きています。

「肉の村山 マルイ錦糸町店」ではアメリカ産の牛肉にこだわっていますが――

肉の村山 マルイ錦糸町店 木村基弘料理長
「(肉の)業者さんと話をしても、『日本よりも中国の方が高く買うんだよね』って。日本は円安の影響で、急に資金がなくなったというか」

中国などが高値で牛肉を買うため、日本の業者が仕入れられる牛肉が減少し、4月から仕入れ値が1.5倍ほど高値となりました。

円安に耐えきれず、ステーキ店では今後、ランチの牛肉ステーキについて、店頭価格の値上げを検討しています。また、これまでセットで付いてきたサラダとスープは無しになりました。その代わり、仕入れ値が安い牛肉の部位を使った手頃な価格の新メニューを始めるといいます。

      ◇

日本時間13日夜、8月のアメリカの消費者物価指数が発表されます。今の円安に拍車をかけるのか、注目されます。
(2022年9月13日放送「news every.」より)

#円安 #観光客 #値上げ #日テレ #newsevery #ニュース

◇日本テレビ報道局のSNS
Facebook https://ift.tt/BDj2Je6
Instagram https://ift.tt/FPjfBA9
TikTok https://ift.tt/9CRvL6a
Twitter https://twitter.com/news24ntv

◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp

日テレNEWSカテゴリの最新記事