【独自入手の音声】授業一時停止の高校側が“一部の保護者”に説明会 前理事長が説明（2022年9月13日）
授業を一時停止するなどし混乱が続く和歌山南陵高校で、騒動後初めて一部の保護者に行った説明会の音声を入手しました。
（南陵学園・小野和利前理事長※説明会の音声より）
「お詫びをしなければいけない。これだけ世間も騒がせて、まずは生徒に心配をかけた」
９月４日に開かれた説明会の音声。謝罪の言葉を口にするのは、和歌山南陵高校の運営法人「南陵学園」の小野和利前理事長です。
和歌山県日高川町の私立・和歌山南陵高校をめぐっては、今年５月、教職員２３人が未払いだった給与の支払いなどを求め、授業を一時停止しました。小野前理事長は８月、理事長を退任しましたが、その後、学園長に就任し現在も法人に残っています。
まだ保護者全体を対象にした説明会は開かれていない中、ごく一部の保護者だけに小野前理事長が騒動の経緯を説明しました。
（南陵学園・小野和利前理事長※説明会の音声より）
「毎年、和歌山校だけでも４０００万円くらいの赤字。寮で１０００万円くらいの赤字。うちの会社で補填をしてきました」
もともと学校運営は赤字状態で、家族が経営する産業廃棄物処理関連会社から資金を補填していましたが、新型コロナウイルスの影響で会社の売り上げが減り、補填が難しくなったと説明します。
一方で、学校運営に批判的な保護者に対してはこんな発言も…。
（南陵学園・小野和利前理事長※説明会の音声より）
「保護者会開いて反対の人たちに『うるさい黙ってろ』と言えばそれで終わりだよ」
説明会に参加できなかった保護者らは９月１３日に会見を開き、小野前理事長が保護者全員の前で説明することを求めました。
（保護者）
「新理事長と新校長だけが説明するのでは不信感しか残らないので、必ず小野学園長が会見の場に出る、それが絶対条件になってくると思います。解決するための一番の条件だと思っています」
これに対して和歌山南陵高校は「管理職が不在のため対応できない」とコメントしています。
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