【委託料詐取か】新型コロナワクチン接種装い 逮捕の医師はワクチン接種に否定的
都内のクリニックで院長を務める男が、新型コロナウイルスのワクチンを接種したように装い、自治体から業務委託料をだましとったとして逮捕されました。男のクリニックで接種したという女性からは、「抗体ができなかった」との話が聞かれました。
◇
ワクチンを接種した女性
「『まったくもって抗体ついてないよ。ゼロなんだよ』って。『あれ？』って。でも、たしかに2回打たれてるので」
女性は、新型コロナウイルスのワクチンを接種したにもかかわらず、“抗体ができていなかった”と訴えました。この女性に接種したというのが、医師の船木威徳容疑者（51）です。ワクチンを接種したように装って、自治体から委託料をだましとった詐欺などの疑いで逮捕されました。
船木容疑者は、東京・北区の王子北口内科クリニックで院長を務めています。警視庁によると、去年、知人である札幌市の女性とその子ども2人に、ワクチンを接種していないにもかかわらず、札幌市に対し接種にかかる業務委託料を請求。約1万4000円をだましとった上、「接種済み」と虚偽の接種記録の登録をしたということです。
船木容疑者も、知人女性もワクチン接種に否定的で、接点があったとみられる投資セミナーの主催者は、ワクチンのことを「殺人ワクチン」、接種証明書を「なんちゃって証明」と呼んでいたということです。
クリニックには、13都道府県、約230人が接種した記録があり、警視庁は他に不正がなかったか調べています。調べに対し、船木容疑者は容疑を認めているということです。
◇
ただ、船木容疑者をめぐっては疑惑もあります。
去年7月、船木容疑者にワクチンを2回打ってもらったという女性は、接種後にある違和感があったといいます。
船木容疑者のクリニックでワクチンを接種した女性
「接種したあとで、『15分待たずに帰っていいよ』と先生がおっしゃって、先生に聞いたんですよ、『15分待たなくていいですか』。そしたら『何かあったら来てください。大丈夫ですから』って」
女性は、2回とも副反応がまったくなかったといいます。すると――
船木容疑者のクリニックでワクチンを接種した女性
「（知人に）『（船木容疑者のクリニックで）打ったの？』と聞かれて、『打ちましたよ』と。そしたら、『中和抗体を調べてきて』といわれたので、調べに行きました」
知人に勧められ検査を受けてみると、女性の抗体価は0.01で、「予防効果は低い」という結果になりました。
船木容疑者のクリニックでワクチンを接種した女性
「『まったくもって抗体ついてないよ、ゼロなんだよ』って。ちょっとびっくりしちゃって、『あれ？』って。でも、たしかに2回打たれてるので」
保健所に相談し、再度ワクチンを接種。改めて検査してみると、今度は、抗体価も予防効果もまったく違う結果になったといいます。
――この数値を見たときどんな気持ち？
船木容疑者のクリニックでワクチンを接種した女性
「（再度）打ったときに副反応出たんですよ。倦怠（けんたい）感あるし、頭痛くもなるし、全然違うと思って」
実は女性のように、船木容疑者のクリニックでワクチンを接種した5人から、「抗体価が上がっていない」という相談が寄せられていました。区が船木容疑者のクリニックに聞き取りをしたところ、「きちんと定められたやり方で接種している」と回答したといいますが、女性は、船木容疑者のクリニックで接種したのは、新型コロナウイルスのワクチンではなかったのではないかと、不安を抱いたといいます。
船木容疑者のクリニックでワクチンを接種した女性
「（高齢の）母と一緒にいるので、絶対にうつしたくなかった。あってはいけないこと。コロナで亡くなっている人もいっぱいいた。どういうことあったのか、ちゃんと知りたい」
(2022年9月12日放送「news zero」より）
#新型コロナウイルス #ワクチン #詐欺 #日テレ #newszero #ニュース
◇日本テレビ報道局のSNS
Facebook https://ift.tt/RqvIeag
Instagram https://ift.tt/9lDKHqw
TikTok https://ift.tt/jJBPF0M
Twitter https://twitter.com/news24ntv
◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp
