【3年ぶりの国体】「オープンウォータースイミング」が突然中止に アオコ大量発生で水質悪化
3年ぶりに開かれる国体で、水泳の「オープンウォータースイミング」が開催前日になって突然中止になりました。その理由は、大量の藻アオコです。
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コロナ禍の影響で、3年ぶりにようやく開催されることになった国体、とちぎ国体の水泳会場には、「全力で応援しています!」などと、選手への応援メッセージが書かれたプランターがずらりと並んでいました。
10日、いち早く競技が行われる予定でしたが、開催前日になって競技は急きょ中止になりました。そのワケは、会場となった池でした。
現地に到着した選手が目にしたのは、緑色の水でした。選手たちはこの場所で泳ぐ予定でした。
沖縄県代表 沖縄県立コザ高校2年 高橋碧海さん
「思った以上に結構汚くて」
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会場となったのは農業用の人工ため池で、緑色の原因は大量の藻、アオコです。予定されていたのは海や湖など、自然の中で長距離水泳の順位を競うオープンウォータースイミングです。
栃木県には海がなく、国体としては初めて、ため池で開催することになっていました。85人の選手が参加する予定で、リハーサルも行われていましたが、その後アオコが大量発生しました。
池は緑色に変わり、水質検査をしたところ水質が悪化していたことから、選手の安全を確保できないと中止を決めたといいます。
3年ぶりの国体を心待ちにしていた選手は――
沖縄県代表 沖縄県立コザ高校2年 高橋碧海さん
「去年も一応選ばれて、行く前にもう(コロナで)中止みたいな感じになって。2年連続で結構悔しいっていうか、泳ぎたかったなっていう気持ちが結構強い」
ため池は普段、遊泳禁止でした。池周辺の公園を管理する人は――
芳那の水晶湖ふれあいの郷協議会 石川紀雄さん
「例年、アオコは全くゼロじゃなくて発生してるよ」
県は、開催場所を決めた際には水質に問題はなく、アオコが発生しても水を循環させるなどして十分対応できると判断したといいます。しかし、雨が少なく気温が高かったことから想定外の量のアオコが発生し、水質を改善できなかったということです。
栃木県国体・障害者スポーツ大会 島田充高競技式典課長
「勝ち抜いてきて栃木県に来てもらったのに、本当に選手のみなさんには申し訳ない」
県は、開催地の町と連携し早めに対応すべきだったとしています。
(2022年9月12日放送「news every.」より)
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