「公平性が図られない」救済措置に波紋・・・共通テストなしでも合否判定(2022年1月12日)

「公平性が図られない」救済措置に波紋・・・共通テストなしでも合否判定(2022年1月12日)

「公平性が図られない」救済措置に波紋・・・共通テストなしでも合否判定(2022年1月12日)

オミクロン株の感染拡大が進むなか、文部科学省が12日、全国の大学に試験を受けられない受験生への“救済措置”を要請しました。
末松文部科学大臣:「1人でも多くの受験生に絶対に受験の機会を確保する」

国公立だけでなく私立大学でも活用されている共通テスト。15日、16日に行われ、新型コロナへの感染など、体調不良で受けられなかった受験生には、2週間後に追試験が設定されています。

文科省が新たに打ち出したのは、追試験も受けられなかった受験生について、その後に行われる大学ごとの個別試験だけで合否を決めるというものです。

当初、文科省の対応は、冷淡といえるものでした。オミクロン株の濃厚接触者は、別室での受験も認めないとする通知を出しました。しかし、これには批判が噴出し、政府は方針を一転させます。結局、検査で陰性、症状がないなどといった条件を満たせば、別室で受験できるようになりました。国は、そこへ新たに
救済策を加えました。

ただ、突然の方針転換に大学は戸惑っています。
京都大学:「共通テストには追試があり、それも受けられない事態は、あまり想定していなかった」
国立大学A:「共通テストの結果を除外して合否判定してほしいと求められても、土台が崩れる」
国立大学B:「共通テストを受けられた人たちとの公平性・公正性が図られない」

救済策は3パターンあります。対象は、コロナ感染者や別室受験が認められない濃厚接触者の受験生です。

1つ目のパターンは、大学入学共通テストを追試を含め受験できなかった場合、各大学の個別入試や調査書などで合否を判定します。

2つ目のパターンは、大学入学共通テストを受験したものの、各大学の個別入試や追試を受験できなかった場合、大学入学共通テスト、調査書などで合否を判定します。

3つ目のパターンは、大学入学共通テスト、各大学の個別入試、いずれも受験できなかった場合、3月26日以降に再度、追試験を行います。それが困難な場合は“活動報告書”“小論文”“面接”などを組み合わせて実施。入学時期が4月以降にずれ込むことも可能になります。

文科省によりますと、今回の措置の対象となる受験生の合否の判定は、本来の募集人員の枠外で行うことが可能だとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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