「一番上できょう告白しました」サヨナラお台場の大観覧車 最大2時間待ちでも最後に乗りたかった理由|TBS NEWS DIG
東京・お台場のシンボルだった大観覧車が、きのう歴史に幕を下ろしました。その最終日に密着すると、平日で行列もできるなか「最後にどうしても乗りたかった理由」が見えてきました。
■プロポーズ、新しい思い出、青春など…最後に乗りたい理由
23年の歴史に幕がおろされる日、それぞれの思いを胸に観覧車に乗った人たち…
1周16分の“空の旅”。ゴンドラの中では、いくつもの“幸せな瞬間”が生まれてきました。
子ども
「こんなにきれいなのに何でなくなるの」
東京・お台場のシンボルだった「大観覧車」最後の1日を密着取材しました。
8月31日、営業開始前から入り口に長蛇の列。午前11時になり最後の営業が始まりました。
開業からの23年で、大観覧車に乗った人は、約2100万人にのぼります。
こちらの夫婦は、夫がここでプロポーズしたといいます。
50代夫
「プロポーズしてから久々に来た。この上で、一番高いところで」
キレイな夜景を見ながら、ゴンドラの中でのプロポーズ。
30代妻
「夜景がキレイだったな」
50代夫
「ムードに負けてOKしてくれたんだ」
30代妻
「うん」
50代夫
「だそうです。(観覧車に)ますます、ありがとうございます。おかげさまで」
8月31日はお腹の中の子どもと一緒に、記念の場所を楽しみました。
新しい思い出をつくりに来た人もいます。
福岡からの観光客
「コロナ禍なので久しぶりに旅行に来て、楽しい思い出になりました」
大観覧車の1周は16分。ゴンドラからは、ベイエリアの景色が一望できます。
3歳の女の子は終わりが近づくと…
3歳の女の子
「下、見えてきちゃった。上にいたい」
多くの人が記念写真を撮る中で、楽しそうに撮影をする姉妹がいました。
実は、こちらの女性…
30代女性
「そこの観覧車で働いていました。8年くらい」
30代女性の姉
「妹の成人式の日に家族で来て乗ったりとか、妹にとっては観覧車は青春、原点なので連れてきました」
30代女性
「悲しかったので、最後に乗れて良かったです」
■最大2時間待ち「一番上できょう告白しました」
東京のお台場に、大観覧車を含む複合型施設「パレットタウン」が開業したのは、1999年。高さは115メートルあり、当時は世界最大でした。
営業終了は、このエリアの再開発に伴うもので、跡地の一部には、約1万人が収容できる次世代のアリーナが建設される予定です。
そして、最終日も午後6時すぎるとイルミネーションの時間に。
8月31日は特別バージョンで、ハロウィーンやクリスマスなど全てのパターンのイルミネーションが実施されました。
その頃、大観覧車の乗り場には、この日、一番長い行列が出来ていました。待ち時間は、最大2時間となり、チケットの販売は、急きょ20分繰り上げて終了。午後9時前、16分の“空の旅”が終わりを迎えました。
最後に乗車したカップル
「最後に乗れたことは光栄ですし、一生の思い出になりました」
その直後。イルミネーションに浮かんだ「本当にありがとうございました」の文字。別れを惜しむ人に感謝の思いを伝えます。
そして、午後9時過ぎ…
大観覧車の灯りが消え、23年の歴史に幕がおろされました。
8月31日乗車した中には、こんな人もいました。
40代男性
「一番上のところで(きょう)告白しました」
30代女性
「言われたから『はい』って」
40代男性
「観覧車はラストなんですけど、うちらはきょうから始まるという」
多くの人が最後の日を胸に焼き付けました。
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