「あすから学校なのに…」予定早める動きも 今年“最強”台風 沖縄本島に最接近(2022年8月31日)

「あすから学校なのに…」予定早める動きも 今年“最強”台風 沖縄本島に最接近(2022年8月31日)

「あすから学校なのに…」予定早める動きも 今年“最強”台風 沖縄本島に最接近(2022年8月31日)

今年、初めて猛烈な勢力となった台風11号が、31日午後6時ごろ、沖縄本島に最接近しました。

台風11号は午前6時、大東島地方を直撃。北大東島では、瞬間的に48メートルを超える暴風を観測しています。いたるところで道路が寸断。消防団も駆け付け、後片付けをしましたが、作業は9月1日までかかるといいます。南大東島も暴風が吹き荒れました。

大東島地方からは約300キロ。猛烈な勢力を維持したまま、台風が沖縄本島へと迫ります。台風には慣れているはずの沖縄の漁業関係者にとっても、今回は、別格なようです。
漁業関係者:「来たらやばい。(Q.たくさんの台風を経験しているが危機感は)もう最大級ですね。怖いです。どんなに台風対策をしても不安」
漁業関係者:「勢力が大きいので心配。万全な準備をして、通過するのを待つしかない」

那覇の国際通りも、次第に風が強まっていき、臨時休業に踏み切る店もありました。那覇空港では、航空券の予約や変更ができる窓口に行列ができました。
岡山から来た夫婦:「1日早めて帰ろうかなと。しょうがない。でも本当だったら、今晩はリゾートホテルを取っていたので、それをキャンセルして、飛行機も変更かけて、レンタカーも返して、ちょっとバタバタした」
岡山から来た夫婦:「延ばすと、いつまで延びるかわからないという情報だったので。しばらく沖縄あたりで台風が停滞することになると、いつまでも帰れないので、それは困るかなと」

千葉から来た家族:「きょうの7時40分の便なんですけど、欠航が決まったので。キャンセル待ちを。1人でも帰れるように。『あすとあさっては、もっと飛ばない』と言われたので」
千葉から来た家族:「あしたから学校だから、早く帰りたいな」

那覇市内にあるスーパーの棚からは、保存がきくカップ麺だけでなく、肉などの生鮮食品も消えました。
那覇メインプレイス食品館・大城忠店長:「台風ということで通常2倍の在庫を確保していたが、早めに欠品している状況。売れるのはうれしいが、お客さまにすまない気持ちがある」

西へと進んできた台風11号は、今後、沖縄の南にしばらく居座り、急角度で向きを変えて、北上する恐れがあります。

複雑な経路をたどった台風は、6年前にもありました。観測史上初めて、東北の太平洋側に上陸した2016年の台風10号です。本州の南の海上で発生すると、一旦、南下して北上。迷走台風とも呼ばれました。消滅するまで、11日と3時間。日本の近くで発生した台風としては、過去最長の寿命です。

異例づくめだった台風10号は、普段、あまり大雨の降らない東北北部や、北海道にも被害をもたらしました。岩手県岩泉町では、街を流れる小本川が氾濫。川沿いの高齢者施設に濁流が押し寄せ、入居していた9人が亡くなりました。被災から30日で6年。施設があったそばに、当時はなかった堤防も完成しました。
当時被災した高齢者施設を運営『緑川会』・三上昇勝総務部長:「しっかりした堤防ができたことで、安心感は確かにできた。その安心感にとらわれず、早め早めの避難行動を気をつけたい」

今回の台風11号の影響は、沖縄だけに留まりません。台風が秋雨前線を刺激したことで、愛知県や北海道など、各地に大雨をもたらしました。9月1日以降も、各地で大気が不安定な状態が続きそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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