デジタル庁発足1年 働き方改革は“ブラック職場”「霞が関」に広がるか|TBS NEWS DIG

デジタル庁発足1年 働き方改革は“ブラック職場”「霞が関」に広がるか|TBS NEWS DIG

デジタル庁発足1年 働き方改革は“ブラック職場”「霞が関」に広がるか|TBS NEWS DIG

「デジタル庁」発足から、あすで1年を迎えます。「ブラック職場」と揶揄され、人材流出が深刻な霞が関ですが、「デジタル庁」では新しい働き方を摸索する動きが出ています。

デジタル庁の幹部会議に初めてカメラが入りました。事務方のトップ「デジタル監」は46歳。床に座って議論に参加しているのは、技術部門の責任者、43歳です。

デジタル庁 水島壮太Chief Product Officer(41)
「改革することが目的になっては、あまり意味がない」

藤本CTO
「課題設定が正しいのか」

水島CPO
「そうそうそう…」

いずれも民間出身で、こうしたスタートアップのような雰囲気は、霞が関の中では極めて異質です。

樫田光さん(38)
「 『国全体のDXに』という言葉がよく言われるが、本当にそれをやっている職場なので、やりがいはありますよね…」

一方、こちらは、メルカリの急成長を支えたデータアナリスト。デジタル庁は750人の職員のうち3分の1が民間からの人材です。

発足から1年が経つデジタル庁。1年の成果として打ち出しているのは、「ワクチン接種証明書アプリ」です。ワクチンを何回打ったかがマイナンバーと連動していて、旅行などの際に使えます。

また、パスポート代や交通反則金など行政手数料の支払いがクレジットカードなどでできるようになる「キャッシュレス法」が11月から施行されるのもデジタル庁のおかげです。

そんなデジタル庁、本業以外でも大きな役割を担っています。

河野太郎デジタル大臣
「もうかなり崖っぷちというよりは、ずり落ちはじめているのではという危機感を強く持っております」

霞が関の働き方改革の「お手本」としての役割です。「霞が関はブラック」というイメージから「キャリア官僚」の人材流出が大きな問題に。入省10年未満の退職者数は、ここ数年で2倍近くに増えています。

2003年に経産省に入省した須賀千鶴さん。現在は、経産省の仕事も兼務するデジタル庁の職員です。春に産休から復帰したばかりの須賀さんは、かつての霞が関はブラックだったと認めます。

デジタル庁(経産省) 須賀千鶴さん
「(以前は)月に100時間の残業は、過労死ラインを超えていますけど、普通。400時間、残業したという猛者もいた。そういう時代だったので…」

以前は、リモートワークは、ほぼゼロ。過労死ラインを超えて働くのが珍しくない時代だったといいます。

デジタル庁(経産省) 須賀千鶴さん
「すごく仕事にやりがいを感じていて、(霞が関に) 向いている後輩たちがゴソゴソと辞めていった」

霞が関の未来のためにも、新しい働き方をする必要があると考えています。

デジタル庁(経産省) 須賀千鶴さん
「私は100%リモートでも支障を感じずに役所の仕事ができることを是非、証明したい」

河野デジタル大臣は…

河野太郎デジタル大臣
「デジタル庁でやっている働き方を他省庁でもやったらいいじゃんというだけの話、でも『ウチ(他の省庁)じゃできないよね』 という『意識の壁』があるのかなと」

働き方改革がデジタル庁から霞が関全体に広げられるのか。河野大臣の突破力が問われています。

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