薬局に親子の行列 オミクロン株拡大のフランスで教育現場も混乱
オミクロン株の影響で感染が再び急拡大しているフランス。子どもの感染も増えていますが、教育現場に導入された新たなシステムで混乱も生じています。
記者
「パリ市内の薬局です。長い行列ができていますが、そのほとんどが親子です。実はこれ、ここ最近、毎日見られる光景です」
薬局の前にできた長い行列。目的は新型コロナの検査です。今年に入り、授業が始まって以来、朝と放課後に多くの親子がやってきます。
一日の感染者が30万人前後の日が続くフランス。教育現場でも感染が広がっていて、年明け、授業が始まってから4日間で、およそ4万7000人の子どもの感染が確認され、全体の2%にあたる1万以上のクラスが学級閉鎖になっています。
ただ、対面授業を続けるべきとするフランス政府は今年から新たなシステムを導入。教室で感染者が出た場合、クラスメートは濃厚接触者となりますが、「陰性証明があれば登校してもよい」としたのです。薬局の長い行列は、そのためでした。
保護者
「学校に行くために、抗原検査での陰性証明が必要です」
子ども
「それかPCR検査ね」
保護者
「毎週、いや毎日というぐらい陽性が出ていますよ」
ただし、必要な検査は1回だけではありません。薬局などでの検査で陰性となり学校に行けたとしても、その後も通い続けるには2日後と4日後、検査キットで自宅での検査を行い、陰性だと示す必要があります。その後、再びクラスで感染者が確認されれば、薬局などでの検査から再び始めなければなりません。
子ども
「もちろん、毎週は嫌です。でも、友達に会いたいから検査しなきゃ」
薬局店長 フレデリック・ロタンさん
「検査キットを300個注文しましたが、2日間でなくなりました」
一方、学校側も対面授業が「理想」としていますが・・・
学校管理職組合 キャロル・ゼルビブ代表
「教員のおよそ10%が休んでいます。この1年8か月、骨身を惜しまず頑張ってきた。限界に達している人も多いです」
こうしたなか、10日になってフランス政府は薬局などでの混雑を防ぐため、「3回とも自宅での検査キットの結果でよい」と急きょ方針を転換しました。教育現場の混乱は、まだ続いています。(11日17:50)
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