【“単独事故”が一転】「北関東自動車道」4人死傷事故 幅寄せした男「禁錮2年」の実刑判決

【“単独事故”が一転】「北関東自動車道」4人死傷事故 幅寄せした男「禁錮2年」の実刑判決

【“単独事故”が一転】「北関東自動車道」4人死傷事故 幅寄せした男「禁錮2年」の実刑判決

北関東自動車道で2020年、車がガードレールなどに衝突し、運転していた女性が死亡しました。当初は単独事故とみられていましたが、女性の夫が原因解明を訴え、同乗者の証言などから警察が容疑者を逮捕。車に幅寄せをして事故を引き起こしたとされる男に18日、禁錮2年の実刑判決が言い渡されました。

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判決が言い渡された18日午後、妻を亡くした三田静雄さん(67)は前橋地裁の外で、胸の内を明かしました。

妻を亡くした三田静雄さん(67)
「かけがえのない家族を奪われたわけですから、本人が反省しているのであれば、素直にその辺の罪を認めていただければと…」

2020年、妻の昌子さん(64)が交通事故で死亡しました。

18日、その事故を引き起こし、4人を死傷させた罪に問われている男に判決が言い渡されました。過失運転致死傷の罪に問われているのは、元会社役員・増山邦夫被告(55)です。

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2020年12月、北関東自動車道の伊勢崎インターチェンジ付近で、昌子さんの運転する車がガードレールなどに衝突しました。当初は、昌子さんの単独事故とみられていました。

しかし夫の三田さんは、直後から事故の原因解明を訴え続けてきました。

妻を亡くした三田静雄さん(67)
「自損事故で、(妻の)居眠りなんだかとか、よそ見だか、そんなはずはないというところが悔しいというか」

実は、同乗していた女性が、「幅寄せしてきた別の車がいる」と証言しました。事故の原因は、妻以外にあると確信したのです。

同乗していた人
「ほとんど(2台の車が)並行するような形で走ってて、急に(車が)中にはいってきて、みんなが『あー危ない、おいおいおいおい! 何!』って言って」

こうした証言などから、警察は増山被告を逮捕しました。起訴状によると、高速道路のインターチェンジ付近で、増山被告の車は昌子さんが運転する車の右前方を、時速100キロ近くで走行していました。そのとき増山被告は、動画を流したタブレットを操作していたといいます。

その操作に気をとられている内に、昌子さんの車に“幅寄せ”したことで、昌子さんはとっさにハンドルを切り、事故が起きたというのです。

そして迎えた18日の判決。前橋地裁は「事故の原因は被告の不注意な運転であり、録画した番組を視聴しようとタブレットを操作した行為は運転にまったく不必要で、過失の程度は大きい」と指摘。その上で、「被告は過失を認め反省し、相応の賠償も見込まれる」などとして、禁錮2年の実刑判決を言い渡しました。

遺族の“執念”で勝ち取った判決に、妻を亡くした三田さんは「(妻には)『2年という実刑がおりましたよ』と、不名誉な部分があった訳ですが、『それが晴れたよ』っていうのを言ってやりたいです」と話しました。
(2022年8月18日放送「news every.」より)

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