中国、尖閣周辺で漁業「操業控えよ」 台湾海峡での漁は継続 “日米分断”の思惑も?|TBS NEWS DIG

中国、尖閣周辺で漁業「操業控えよ」 台湾海峡での漁は継続 “日米分断”の思惑も?|TBS NEWS DIG

中国、尖閣周辺で漁業「操業控えよ」 台湾海峡での漁は継続 “日米分断”の思惑も?|TBS NEWS DIG

中国で、沖縄の尖閣諸島の海域を含む東シナ海の漁業が解禁されました。今年も尖閣周辺を指すとみられる“敏感な海域”での操業は控えるよう指示が出ています。

記者
「漁業が解禁となり、漁船のあちこちから爆竹が鳴らされています。すごい音です」

日本時間の午後1時、尖閣諸島海域を含む東シナ海での漁業が解禁された中国。多くの漁船が南東部・福建省から出港しています。ただ、地元当局からは。

地元当局
「“敏感な海域”で操業または停泊してはいけない」

“敏感な海域”。尖閣諸島周辺を指すとみられます。

2016年には、漁の解禁直後、尖閣周辺には300隻近い中国漁船が現れ、一部が領海侵入を繰り返し緊張が高まりました。今回について聞いてみると。

地元漁師
「尖閣は遠いから行くわけがないだろう」

漁師は、船にある衛星受信機などで当局が船の位置を常に把握しているだろうと話します。一方で。

地元漁師
「台湾海峡には出漁するよ。『軍事演習するときは演習エリアに行くな』と通知は出ているね」

台湾海峡での漁は続けるということで、尖閣をめぐる対応とは異なっているようです。

中国は今月初め、アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問に対抗し、大規模な軍事演習を展開。日本のEEZ=排他的経済水域にも弾道ミサイルを撃ち込むという、かつてない挑発的な行動に出ました。ただ、外務省は。

中国外務省報道官
「日中両国の関係が正しい軌道に乗って健全かつ安定的に発展することを希望する」

駐日中国大使も20件を超えるアメリカ批判ツイートを投稿していますが、日本に向けの談話では。

中国 孔鉉佑駐日大使
「日本は今、台湾海峡の緊張の当事者ではないし、日本の利益に触れるものではない。日本は台湾問題でアメリカに調子を合わせるべきではない」

一連の中国側の反応について、日本政府関係者は「中国は日米を分断させたいのでは」との見方を示しています。

来月、国交正常化50年を迎える日本と中国。米中の対立が激しくなる中で、日中関係もまた、難しい局面を迎えています。

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