【異変】正体は”クマゼミ”「相当うるさい」関西に多いはずのセミが…

【異変】正体は”クマゼミ”「相当うるさい」関西に多いはずのセミが…

【異変】正体は”クマゼミ”「相当うるさい」関西に多いはずのセミが…

夏の季節、外でよく聞こえてくるのが、セミの鳴き声です。このセミの鳴き声が、都内ではこれまでより大きくなっている可能性があるといいます。一体どういうことなのか、専門家を取材しました。

   ◇

東京・江東区にある木場公園で、木をみながら歩く女性がいました。

セミの抜け殻の数を数える公園の利用者
「(セミの)抜け殻の数を数えてて。だいたい何個ぐらいかなと数えてるんですけど。きょうの数です、1465。主人の方も同じくらい」

夫婦で散歩をしながら、3年前から夏の間はほぼ毎日、公園内のセミの抜け殻を数えていたのです。

セミの抜け殻の数を数える公園の利用者
「孫がコロナでこっち来られなくなっちゃって、話題作りで数え始めたら楽しくなっちゃって」

もともと、孫と一緒に数えていたという夫婦は今年、ある異変を感じていました。

セミの抜け殻の数を数える公園の利用者
「私、ここでセミ数えて4年ぐらいになるんですけど、今年は特に声が大きい」

セミの鳴き声が、例年より“大きい”というのです。

公園を利用する人からも――

公園の利用者
「なんか、そばで鳴いている感じ」
「いつもよりセミの音は、たしかに大きいように感じる」

その大きい鳴き声を出すセミの正体は、関西方面で多く生息するという「クマゼミ」でした。

産業技術総合研究所 森山実主任研究員
「クマゼミでしょうね。もともと、関西に非常に多くすんでいるセミなんですけど、関東の人は聞き慣れないということで、余計に耳につきやすいと思う」

その鳴き声は、どれほどの大きさなのか。

産業技術総合研究所 森山実主任研究員
「電車が通る高架の下に立っているくらいの音量。相当うるさい」

実際に騒音計を使い、電車の通る高架下で測り、高架下の音とクマゼミの鳴き声と比べてみました。高架下の騒音計の数値は90前後を示しました。一方のクマゼミは94.3。なんとクマゼミの鳴き声が、高架下と同じくらいの騒音という結果になりました。

   ◇

このクマゼミですが、今、都内で増えている可能性があるといいます。しかし、本来、関西方面で多いはずのクマゼミがなぜ都内にいるのでしょうか。

産業技術総合研究所 森山実主任研究員
「植物を植え替えて持ってくる時に、人為的にクマゼミを遠くの地域に運んでしまって、そこで散発的に発生していることが多いのではと考えています。人間が、どこかで手伝ってしまっているのが現状だと思います」

関西から運ばれた木の根っこや枝の中にある卵がその場で成長し、都内ですみつくようになった可能性があるということです。
(2022年8月10日放送「news every.」より)

#セミ #クマゼミ #夏の風物詩 #日テレ #newsevery #ニュース

◇日本テレビ報道局のSNS
Facebook https://ift.tt/ZbNCa65
Instagram https://ift.tt/Nchlq1t
TikTok https://ift.tt/A9qKgYz
Twitter https://twitter.com/news24ntv

◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp

日テレNEWSカテゴリの最新記事