【ハト被害に悩む住民】大田区では「ハトへのエサやり禁止」条例も…

【ハト被害に悩む住民】大田区では「ハトへのエサやり禁止」条例も…

【ハト被害に悩む住民】大田区では「ハトへのエサやり禁止」条例も…

多くの人を悩ませるハトの被害。東京大田区では、この春から駅前や公園などでハトへのエサやりを禁止する条例を定めました。エサをあげてしまう人に困っていたということです。

    ◇

東京・大田区の大森駅前で今年2月に撮影された映像に映っていたのは、1人の男性に数十羽ものハトが集まっている様子です。男性が手に持ったものを落とすと、ハトは激しく動いていました。男性が行っていたのは、ハトへのエサやりでした。

男性を注意する人も映っていました。

大森駅東口商店会 荻野正助会長
「お願いします。やめてください」

男性
「20年(エサ)やっている」

大森駅東口商店会 荻野正助会長
「20年は関係ないの!」

2日、エサやりを注意した大森駅東口商店会の荻野正助会長に話を聞きました。

――どのへんにハトいたんですか

大森駅東口商店会 荻野正助会長
「このへんですね。向こうのビルの屋上にも真っ黒になるほど(ハトがいた)。(ハトが)おじさんがエサを持ってくるのを待っているわけですよ」

何度も注意したといいますが、やめなかったといいます。

商店街の店などだけでなく、通行人からも苦情が寄せられるようになりました。こうした事態に大田区は、今年4月、駅前や公園でハトなどへのエサやりを禁止する「大田区ハト・カラスへの給餌による被害防止条例」を施行しました。条例に違反し、指導にも従わない場合、5000円の過料を科す場合があるとしています。

条例が始まってから約4か月。区内の公園には、条例の効果か、ハトはほとんど見かけませんでした。

ただ、ハトにエサをあげる人がいなくなったわけではなく、2日も…

大森駅東口商店会 荻野正助会長
「商店会の者ですが、お世話になっております。なるべくハトにはエサを…」

エサをあげていた人
「あーわかったわかった」

    ◇

中野区でも、ハトの被害が住民を悩ましていました。

ハトのたまり場のようになっている公園では、近隣住民によると、多いときには100羽ほどのハトがいるといいます。周辺では対策がとられていましたが…

近隣住民
「飛び立つ音のうるささ、それから鳴き声のうるささ、それから羽根、そういったものが飛び散っていること、それとあとフン」

フンだらけの道路を踏まないようにペットを抱きかかえて歩く人もいました。

近隣住民
「公園の中でいろんな催し物をやっていたけど、それすら全然、全くできない、この10何年か」

ハトが集まった原因とみられるのが…

近隣住民
「(近所の人が)エサやりを(1日に)3~4回やっている」

たくさんのハトは、ほかの場所でも見られました。中野区にはよくない生活環境を解消するための条例があり、動物への衛生上問題のあるエサやりなど、条例違反の行為を繰り返す人は氏名・住所を公表するとしています。

今年1月、自宅周辺でのハトのエサやりを中止するよう命令したにもかかわらず、やめない住民がいたため、初めてホームページ上で氏名などを公表しました。

    ◇

ハトの被害が各地で聞かれる中、いま増えているのが、外だけでなく、自宅でのハト被害です。

ハトの忌避剤を作るプロテクト 統括・森本実さん
「ステイホームやテレワークの時間が増えることによって、家にいてハトの鳴き声が気になったり」

ハトの忌避剤を製造しているこの会社には、新型コロナウイルスの感染拡大前は月に2件程度だった問い合わせが、コロナ禍で急激に増えたというのです。最近では、太陽光パネルと屋根の間にハトが棲みついて困っているという声が多く聞かれるといいます。

ハトへの悩みにさまざまな対策が進められています。
(2022年8月2日放送「news every.」より)

#ハト #東京都 #日テレ #newsevery #ニュース

◇日本テレビ報道局のSNS
Facebook https://ift.tt/SBZw3ER
Instagram https://ift.tt/W4y3UwL
TikTok https://ift.tt/beloIqD
Twitter https://twitter.com/news24ntv

◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp

日テレNEWSカテゴリの最新記事