「全身痛で寝返りできず」ワクチン3回接種も過酷闘病…発熱外来・PCR検査場に長蛇の列【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年7月20日)
19日、東京の新型コロナウイルス新規感染者数は1万1018人が確認され、8日連続で1万人を超えました。こうしたなか、ワクチンを3回接種したにもかかわらず、感染した人に話を聞きました。「寝返りもできないほど全身が痛み、想像以上のつらさだった」ということです。
■病院に患者300人…満員で受診断念も
連休中も休まず発熱外来を行う病院には、多くの人が訪れていました。病院の前には何重にも折れ曲がる、長い列ができています。
アナウンス：「問診表の裏側に今、何番が受け付けしているか分かるQRコードを付けています」
開院前の午前8時半の時点で300人が並んだものの、対応可能なのは200人まで。途中で受け入れを断らなければいけない状況に。なかには、午前6時半から並んでいた人もいたといいます。
東京ビジネスクリニック・内藤祥医師：「他の病院をおすすめしたり、結果的に断ることになったという事態が連休中は発生していました。医療者としては本当につらい思いをしています」
この高校生も検査の結果、陽性が確認されました。
医師：「これはもうコロナで確定なので。隔離期間は、発症から10日間。つまり27日までは家にいなきゃだめ」
患者：「はい」
患者が増えるにつれ、陽性率も高い数字になっています。
東京ビジネスクリニック・内藤祥医師：「大体、先週は70％前後で推移していて、一番高い日で75％ぐらい陽性だった日もある。熱がある方とか、接触歴がある方、疑わしい方は、もうほとんど全員陽性といったような感覚です」
■“過去一”の感染者数…症状重い人も
栃木県宇都宮市の病院でも、過去に例のない事態となっていました。
敷地を取り囲むようにできた診察を待つ長蛇の列。駐車場も受け付け開始前の午前8時くらいから埋まり始め、午前9時の開院後、すぐに100台以上が収容できる駐車スペースが満車になりました。
職員：「まずは皆さま、お車の中で唾液の採取をして頂きますね」
あまりにも多くの患者が訪れたため、臨時で設置した屋外のブースでは、引っ切りなしに問診が行われました。この日、診察した人数はおよそ400人。
インターパーク倉持呼吸器内科・倉持仁院長：「圧倒的に感染者の数が過去でいうと一番、我々のクリニックでは多かったぐらいの受診者数でしたね。この3連休も300人、400人、500人と非常に増えていて」
患者の増加とともに、症状が重い人も増えてきたといいます。
インターパーク倉持呼吸器内科・倉持仁院長：「入院の患者さんも徐々に増えてきて、若くても20代でも肺炎がある人とか、50代で肺炎がある人とか、症状が強い印象はあると思いますね」
■3回接種も過酷闘病「痛みで寝返りできず」
ワクチンを3回接種したにもかかわらず感染する人もいます。都内で夫と子ども3人の5人で暮らす30代の女性。今月1日、最初に長女がコロナに感染しました。
ワクチン3回接種後に感染した女性：「朝に長女が頭痛を訴えて、熱を測ったら37℃台だった。それから2時間も経たないうちに39.6℃まで上がって」
長女を別の部屋に隔離したものの4日後…。
ワクチン3回接種後に感染した女性：「（長男の）体温を測ってみたら40.8℃で。その隣で寝ていた次女も熱を測ってみたら39.6℃。慌てて夫を起こして。そしたら夫も具合が悪そうで、熱測らせてみたら38℃台出ていて」
その後、女性自身も発熱し、家族5人全員が感染しました。
ワクチン3回接種後に感染した女性：「発熱、頭痛、喉の痛み、吐き気、考え得る症状すべてですね。もう、どんどん状況が悪くなるんですよね」
さらに、女性を苦しめたのが全身を襲う痛みだった。
ワクチン3回接種後に感染した女性：「寝返りも痛くて、本当に『イタタタタ』と言いながら、ゆっくり体勢を変えるみたいな。本当に痛いんですよ、全身が。ワクチン接種してても、こんなにつらいのか。『3回接種しているから、重症化しない』と高をくくっていたというか。本当に想像以上のつらさで想定外でした」
宿泊療養施設に入所した36歳の男性も、3回のワクチン接種をしていたが感染しました。
3回のワクチン接種後に感染した男性：「ワクチン3回打っていたので、軽症で済むのかなぁと思っていたんですけど。思いのほか、きつかったのが感想です。喉の痛みが激しく。もう唾を飲むと痛くて」
38℃を超える高熱が何日も続いたといいます。
3回のワクチン接種後に感染した男性：「インフルエンザの時は薬飲めば1日、2日で良くなる感じだったんですけど。割と今回は解熱剤を飲んでも、なかなか良くならなくて、ちょっとびっくりしました」
■30人超“陽性”…保育園休園「ものすごい感染力」
感染の波は保育の現場にも、深刻な影響を与えています。
キャンディパーク保育園・武藤大助園長：「これからどんどんお迎えのパパやママが来てくれます。子どもたちは今、ブロックで遊んでます」
東京・葛飾区にある保育園。15日には、子どもたちが元気いっぱいに遊んでいたが、様子が一変しました。
キャンディパーク保育園・武藤大助園長：「ここは、いつも22人の年少さんが使っている部屋ですが、見ての通りきょうは一人もいません」
感染が拡大し、19日時点で保育士12人、園児22人が陽性に。運営する4つの園のうち、2つが19日から休園になりました。
感染対策を徹底し、第6波までは感染者は少なった。しかし…。
キャンディパーク保育園・武藤大助園長：「ものすごい感染力ですよね。私たちは、なすすべがない。葛飾区の方針で、なるべく保育を提供しようということなので、頑張ってやってみたんですよ。でも、やればやるほど感染の拡大がはっきりと数字に出てきたので。今回は、その選択肢（休園）しかなかったです」
■PCR検査場も定員オーバー…感染者急増で不安
渋谷の一角には、長い行列ができていました。
PCR検査場に30人以上が列を作っていました。雨が降るなか、傘を差して並ぶ人もいます。
この検査場は定員オーバーとなったため、午後0時すぎでいったん受け付けを停止。しかし、知らずに並んでしまった人もいて、スタッフが声を掛けていました。
検査が受けられなかった人：「とりあえず並んで。そしたら、受け付けは12時までだったらしいんですけど、早く来れば良かった。急いで結果出してほしいので。でも、即日はもう無理かもしれないです」
連日多くの感染者が確認されるなか、不安を感じ、PCR検査を受けに来たといいます。
検査を受けに来た人（10代）：「3連休で旅行してきたんで、ちょっと不安になって来ました」
検査を受けに来た人（30代）：「職場で濃厚接触者が身近にいたので、僕も気になって検査受けてみようかなって思いました」
（「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年7月20日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
