『厳重警戒』災害級の恐れも…九州で“線状降水帯”発生か 気象予報士に聞く(2022年7月18日)

『厳重警戒』災害級の恐れも…九州で“線状降水帯”発生か 気象予報士に聞く(2022年7月18日)

『厳重警戒』災害級の恐れも…九州で“線状降水帯”発生か 気象予報士に聞く(2022年7月18日)

長崎県の壱岐・対馬で18日、線状降水帯が発生し、非常に激しい雨が同じ場所で降り続けました。

◆気象予報士・眞家泉さんに聞きます。

(Q.九州では先週も、線状降水帯が発生するという予測が出されましたが、実際には発生しませんでした。とはいえ油断はできませんね)

先週も線状降水帯発生の基準までは達しませんでしたが、それでも帯状の活発な雲が南の海上にできていました。

今の段階だと、線状降水帯がいつ、どこで発生するのかピンポイントで予測することは非常に難しく、その精度は4回に1回くらいです。

これまで線状降水帯は甚大な被害をもたらしました。西日本豪雨や熊本豪雨など、記憶に新しい方がほとんどだと思います。

線状降水帯の予測が発表されたうちの4回に1回、同じようなことが起きるかもしれないと思うと非常に恐ろしいです。

大きな被害を少しでも減らしたい、皆さんが命を守るために、避難行動を少しでも早く始めてほしいということで、予測が始まっていると思います。

(Q.予測は九州という広い範囲に出ていて、自分のところは大丈夫だろうと思いがちかもしれませんが、逆に線状降水帯がどこで発生してもおかしくないということにもなりなすね)

発表されている時点で、油断は決してできない状況です。

今回は前回に比べると、湿った空気の流れ込みが、より強い予想になっているので、前回以上に警戒が必要になってきそうです。

雨の警戒時間帯を見ると、福岡・佐賀・長崎、熊本などでは、暗い時間帯が雨のピークになってしまいそうです。

深夜、暗いなかでの移動は危険なので、崖から離れた高い所など、少しでも安全な所に避難してほしいと思います。

そして、雨雲の流れ込みが続いてしまうことで、激しい雨が長時間に及ぶ可能性も出てきています。

さらに、西日本だけではなく、北日本にかけても広い範囲で警報級の大雨の可能性が出てきています。

18日午後10時現在の状況を見ていくと、九州北部から中国地方に、活発な雨雲が通過している段階です。

この時間も、土砂災害警戒情報が長崎・福岡・山口、大雨警報が広島に発表されています。

この雨雲は、19日はエリアが少し南に下がってきそうです。

雨の予想を見ると、19日朝は九州北部を中心に活発な雨雲が広がってきます。

湿った空気が強く流れ込んでしまうため、同じような場所で雨が続く恐れもあります。

午前7~9時には、熊本の山沿いは発達した雨雲がかかり続けてしまいそうです。

午後になると、この活発な雲が鹿児島の方に下がってきそうです。

鹿児島では夜にかけても雨が続く予想で、河川の水位が急に上がる可能性も考えられます。

九州以外も要警戒です。

朝は西日本の太平洋側と山陰北陸など日本海側、お昼ごろには東海でも雨が強まってきそうです。

さらに、夜にかけては北海道方面、北日本でも雨が強く降る恐れが出ています。

警戒レベルを改めて確認します。

レベル5『緊急安全確保』では、すでに災害が起こっている可能性があります。

レベル4『避難指示』が出たら、速やかに安全な場所に避難してください。

ただ、周りの状況が一気に変わってしまうこともあるので、周囲の状況をしっかり確認していただきたいです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事