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“線状降水帯”九州に発生の恐れ 過去には鬼怒川決壊や西日本豪雨被害も(2022年7月15日)
15日夜から発生する恐れのある線状降水帯ですが、これまでに何度も、甚大な被害をもたらしています。
堤防が決壊し、家までもが濁流に流されていきます。街が丸ごと水に飲み込まれたこともありました。
大量の雨水は土砂災害も引き起こします。線状降水帯は過去に幾度となく、そこにあったはずの人々の生活を押し流してきました。
近年は、その被害が毎年のように発生しています。
同じようなことがこれから数時間後に九州で再び起きるかもしれません。いったい、私たちは何に気を付ければいいのでしょうか。
過去被害に遭った住民:「急だったですよ。(堤防が)決壊したって警察が言いに来て、そこから逃げるように」
これまでの線状降水帯による災害にはある共通点がありました。それが夜の被害です。
線状降水帯による豪雨被害が後を絶ちません。2015年には茨城県で鬼怒川が決壊。
2018年には西日本の広い範囲で土砂災害や河川の氾濫が起きました。
線状降水帯は全国各地に大きな被害をもたらしています。
今、その脅威が迫っているのかもしれません。
福岡管区気象台:「15日夜から16日午前中にかけて線状降水帯が発生して大雨発生災害の危険度が急激に高まる可能性があります」
気象庁は九州に初めての「線状降水帯予測情報」を発表しました。
その九州では5年前、線状降水帯によって甚大な被害に見舞われたことがありました。この時は帯状につらなった雨雲が福岡・朝倉市を中心にかかり続けました。
昼から夜にかけておよそ10時間にわたり断続的に激しい雨が降ったのです。
朝倉市の24時間の雨量は観測史上最大となる545.5ミリ。7月1カ月分の雨がたった一日で一気に降ったことになります。
その結果、街は濁流と土砂に飲み込まれました。
さらに道路は寸断され、多くの住民が孤立状態となりました。九州北部豪雨では37人が犠牲になっています。
これほどの被害をもたらす線状降水帯の大雨。目の当たりにした住民はどのように感じたのでしょうか。
住民(当時):「あんなに激しい雨が長時間降ったのは記憶にないですね」「90になりますけどね、本当に生まれて初めてです。こんな目に遭ったのは」
九州北部豪雨では激しい雨が降り続き、夜になって大きな被害が出ました。
今回、線状降水帯が予測されているのも夜から朝にかけてです。
住民(当時):「川と家が同じ高さになっているので、波打ってね。(水が)打ち上げてきた。一人だったので怖かった。でも動くことができなかった」
気が付いたときには手遅れに…。線状降水帯はそんな事態を生み出す恐れがあります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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