【バイデン大統領】「アメリカに利益もたらす」 サウジ訪問の狙いは“原油増産”

【バイデン大統領】「アメリカに利益もたらす」 サウジ訪問の狙いは“原油増産”

【バイデン大統領】「アメリカに利益もたらす」 サウジ訪問の狙いは“原油増産”

アメリカのバイデン大統領が日本時間の15日夜、中東・サウジアラビアを訪問します。かつて人権問題で厳しく非難してきたムハンマド皇太子と対面する背景には、激しいインフレが続くアメリカの現状がありました。「アメリカの利益」を強調するバイデン大統領が狙うのは、サウジの“原油の増産”です。

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日本時間の15日未明、中東・エルサレムで開かれているスポーツの国際大会の会場で、アメリカのバイデン大統領がキャップを手に笑顔を振りまき、アメリカ選手団に声援を送りました。

バイデン大統領は日本時間の15日夜、今回、最も重視するサウジアラビア訪問に臨みます。その理由とは…。

バイデン大統領はかつて、2019年11月に「サウジアラビアに代償を払わせ、のけ者にする」と発言し、サウジを厳しく非難していました。2018年に起きたサウジアラビア人記者の殺害を巡り、アメリカの情報機関が「ムハンマド皇太子が承認した」と結論付けるなど、人権問題に厳しい目を向けてきました。

しかし、「アメリカの利益」を強調するバイデン大統領。狙いは、サウジアラビアが誇る“原油の増産”です。

バイデン大統領
「私がサウジを訪れる理由は、もっと幅広い範囲にある。アメリカに利益をもたらす」

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全米でガソリン価格が高騰する中、バイデン大統領のお膝元・首都ワシントンではある変化も起きていました。

ガレージから自転車を取り出す小学校教師のヘインさんは「ガソリンスタンドには月に1回も行かないよ」と話します。

ヘインさんは、自転車を購入すれば200ドルがキャッシュバックされる市の制度を利用し、マイカー通勤をやめました。ヘインさんは車はほぼ使わず、ガソリン代は月100ドル程度の節約ができているということです。

一方、リサイクルショップでは、ここ最近、服を売りたい客が増えているといいます。

リサイクルショップオーナー
「皆さんインフレで『もっとお金が必要だから』と、もう1つの収入源として利用してますね」

全米で激しいインフレが続き、ガソリン価格が高騰する中、給油に来た市民は「ガソリンの値段は本当にあり得ないわ! どうにもならない」と不満を口にしました。

ガソリン価格は先月、全米平均で1ガロンあたり5ドルを超えました。また、消費者物価指数も約40年ぶりの高い伸びとなり、市民生活は苦しくなる一方です。

今年11月に中間選挙を控えるバイデン大統領は、アメリカ国内の不満解消にもつなげようと、サウジアラビアに乗り込み、原油の増産を働きかけることにしています。

バイデン大統領がこれまで人権問題で厳しく非難してきたムハンマド皇太子との注目の対面は、日本時間15日夜に行われます。
(2022年7月15日放送「news every.」より)

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