“第7波”現時点で新たな行動制限なし 「BA.5」せき・発熱など長く続く可能性|TBS NEWS DIG

“第7波”現時点で新たな行動制限なし 「BA.5」せき・発熱など長く続く可能性|TBS NEWS DIG

“第7波”現時点で新たな行動制限なし 「BA.5」せき・発熱など長く続く可能性|TBS NEWS DIG

岸田総理が、今後のコロナ対策を発表しました。無料の検査や4回目のワクチン接種、十分な換気など、感染防止対策の強化をする一方、行動制限は考えていないことを明言。
政府の対策について、専門家に意見を聞きました。

■新型コロナ“第7波” 岸田総理が会見 現時点で新たな行動制限なし

齋藤慎太郎キャスター:
岸田総理大臣は14日の会見の中で、コロナの第7波の広がりを受けてこのように話しています。

岸田総理
「全ての医療従事者、高齢者施設の従事者約800万人に対して4回目接種を来週以降速やかに進める」
「全国約1万3000か所の無料検査拠点の他に、主要な駅や空港など100か所以上に臨時の無料検査拠点を整備する」

帰省前などはぜひ(無料検査拠点を)活用してほしいという話をしていました。そして新たな行動制限は現時点では考えていないということです。そして医療について「感染者数は増えているが、今のところ重症者数や死亡者数は低い水準、病床使用率も上昇傾向にあるものの総じて低い水準にある」と話をしていました。

ホラン千秋キャスター:
忽那さん、政府が示した方針について評価する点、不足している点、何か気づいた点があれば教えてください。

大阪大学医学部 忽那賢志 教授:
医療従事者あるいは高齢者施設に従事している方は、これまでは4回目の接種は対象になっていなかったんですが、今回対象にしたということで、感染を防ぐ効果はそれほど長くは続かないんですけども、これだけ感染者が増えているので、クラスターを発生させないためには必要だろうと判断したんだと思います。これは賛否両論あるかと思いますが、今の感染対策としては良いことかなと思います。

井上貴博キャスター:
社会的な影響をもう少し小さくしていこうということで、例えばルールの面なんですけど、濃厚接触者の追跡とか隔離をどこまで続けるべきなのかという議論も出てきましたが、そのルールを変更することに関してはどんなご意見お持ちですか?

忽那教授:
一律に濃厚接触者の調査をやめるとか隔離をやめるというよりは、医療あるいは高齢者の周りにいるような方とそうでない方をある程度切り分けた方がいいのかなとは思います。例えば、病院の医療従事者が濃厚接触者になった場合は自宅に隔離をした方がいいと思いますけど、そうでない、例えば会社に勤務されている方は慎重に様子を見ながら勤務を続けるとか、だんだんと重症化する人も減ってきている中でそういう判断は今後あってもいいのかなと思います。

■「BA.5」せき・発熱など長く続く可能性 感染者はBA.2の1.3倍で増加

齋藤キャスター:
コロナ感染が急拡大していますが、その原因の1つとみられているのがオミクロン株の亜種「BA.5」です。

<東京都の「BA.2」「BA.5」疑いの割合>※都モニタリング会議より
●6月21日~6月27日(前回の発表)
BA.2=57.8%
BA.5=33.4%
●6月28日~7月4日(最新の発表)
BA.2=38.3%
BA.5=56.4%
確実に置き換わりが進んでいることがわかると思います。

<「BA.5」置き換わりの速度>※厚労省の専門家会合(7月13日発表)
感染者の増加の速度はBA.2の約1.3倍
→8月1周目にはBA.5にほぼ置き換わるのではないか

また、厚労省アドバイザリーボードの脇田隆字座長は、免疫をすり抜けて感染してしまう「『免疫逃避』というものが懸念される。感染者数の増加の要因となりえる」というお話をしていました。

<感染した場合の重症化リスクは?>
7月12日、WHOのテドロス事務局長は「感染力は強いものの、重症化についての増加は見られない」と話しています。

<ワクチンによる抗体量>米・ハーバード大学などの研究によると、ワクチンによる抗体の量=BA.1、そしてBA.2に比べるとBA.5は約3分の1程度ということがわかっています。

ホラン千秋キャスター:
忽那さん、現場で診察をしていてBA.5に関して、どのように感じていますか?

忽那教授:
今のところ重症度に変わりはなさそうに思います。ですので、特にBA.5に感染すると今までよりも重症化しやすいということはおそらくないのかなと思いますが、やはり感染力が非常に強い。過去に感染した人も感染しうる、ワクチンを打っておいても感染しうるということで、爆発的に感染者が増えるとその分、重症者が増えるのでそういう意味では十分警戒すべきだとは思います。

井上キャスター:
アメリカの研究で、肺でBA.5は増える恐れが出てきたという話がありましたが、オミクロン株の亜種はオミクロン株の特徴を引き継いでいると考えていいですか、それとも結構違うものに変わってきたという印象ですか。

忽那教授:
実験室レベルの報告ではそういったものが出てきています。ただ、実際に肺炎を起こす人の頻度が増えているかとかいったことはまだはっきりとはわかっていないのと、重症化する人がはっきりと増えているというようなこともなさそうなので、このあたりはもう少し人での実際の重症度のデータという…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220714-6029294)

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