「生きた心地がしなかった」埼玉で記録的大雨、 1か月分の2倍の雨が1日で…今夜も警戒を｜TBS NEWS DIG
きのうからきょうにかけて記録的な大雨となった埼玉県。各地で浸水や土砂災害などの被害が出ています。今夜遅くにかけては再び天気が荒れるおそれもあり、気象庁は注意や警戒を呼びかけています。
激しく打ち付ける雨。道路は冠水し、車も水をかき分けながら走っています。気象庁は、きのう夕方から埼玉県に「記録的短時間大雨情報」を9回発表しました。
撮影者
「橋が折れています。しかも2つとも折れている」
6時間の降水量で観測史上1位を記録した鳩山町。川の水が溢れ、橋が崩落。車の水没や土砂崩れも起きています。
家の中まで水が押し寄せてきたという女性は…
被害にあった住民
「（水位が）腰ぐらいですね。まだちょっと上の方上がってますから。なにしろひどかった。ほんとにひどかった。生きた心地がしなかったですよ本当に」
鳩山町できのう午後2時から降り始めた雨は396.5mmに達しました。これは平年の7月の1か月間に降る雨の2倍以上にあたります。
また、東松山市では大雨警戒レベルで最も危険度が高いレベル5の「緊急安全確保」が出されました。気象台は「関東ではこれまでなかった猛烈な雨」としています。
被害にあった住民
「（雨は）もうすごいですよ、叩きつけるようだし。雷もものすごい音で落ちたような音が何回も聞こえたし」
こうした雨の影響で埼玉県内では河川の越水や氾濫が4か所、床上・床下浸水が37世帯、11か所で土砂災害が起きました。
大雨の被害はここでも…
路肩で傾いたまま止まっている車。乗っていた親子は避難する途中だったといいますが…
乗車していた親子
「前に水がバーッて車の前方が見えなくなっちゃって、それで戻ろうとしたらなんかもう車が浮いてちょっと横に流されちゃって」
冠水した道路と畑の境目が見えず、車が脱輪し、立往生してしまったといいます。
乗車していた親子
「足元の方にどんどん水が入ってきてしまって、もう頭の中真っ白でとりあえず出ることを何か考えてっていう感じ」
母親が傾いた車の左側のドアを開けることができたため、何とか脱出し、2人は無事でした。
気象庁は、きょうも夜遅くにかけて関東甲信では、大気の状態が不安定になり、雷を伴って激しい雨が降る可能性があるとして注意や警戒を呼びかけています。
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