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夏休み控え…再感染のケースも『BA.5』特性は?ワクチン効果は?忽那教授に聞く(2022年7月4日)
新型コロナの感染者が、全国でじわりと増えつつあります。感染制御学が専門の大阪大学・忽那賢志教授に聞きます。
東京都では、ここ数日、3000人台が続き、4日は2772人の感染が確認されました。病床使用率は21.1%、重症病床の使用率は4.0%。感染者は、少し増えてきているように見えますが、病床は、ひっ迫していないというのが現状です。
(Q.先生の病院では、入院患者や重症者は、どうでしょうか)
大阪大学病院は重症患者のみなので、いまのところ患者は増えていません。ただ、大阪府では1週間前と比べると入院患者が急激に増え始めているという状況です。
厚生労働省の新型コロナアドバイザリーボードは、感染者の増加傾向の背景の一つとして『BA.5系統』が国内の主流となる可能性を挙げています。現在、オミクロン株の『BA.2』が主流ですが、東京では25.1%、大阪では8.6%、BA.5が検出されています。
(Q.BA.5の感染力、重症度については、どうでしょうか)
ウイルスの広がりやすは、BA.2よりBA.5のほうが上だと考えられます。ポルトガルでは、4月下旬からBA.5が広がり始めて、1カ月くらいで流行のピークに達しています。感染者数を見ますと、初期のオミクロン株のBA.1の死亡者数と同じ程度です。重症度については、まだ安心できない状況だと思います。
(Q.ワクチンの予防効果はどうでしょうか)
そもそもオミクロン株には『免疫逃避』という特性があります。デルタ株に比べても、ワクチンの感染予防効果が大きく落ちています。BA.5は、BA.1、BA.2に感染して得られた免疫も回避する特性がありそうで、海外では再感染のケースも増えているから、「より感染が広がりやすい」と考えられます。ただ、BA.5にも、ワクチンが重症化を防ぐという効果については変わらないと考えられています。
(Q.BA.5をどう受け止めて、どう生活していけばいいでしょうか)
オミクロンが初めて登場したときのような衝撃はありませんが、十分な対策をしないままだと、BA.1と同じくらいの被害になる可能性はあります。引き続き、基本的な感染対策をして、感染が広がりすぎないように注意する。いま、これだけ暑いので、クーラーをつけて部屋を閉め切ってしていることが多いと思いますが、人が多い部屋はこまめに換気をするほうがいいと思います。今後は、重症化しやすい高齢者や基礎疾患のある人になるべく感染させない、しても重症化させない対策にシフトしていく時期だと思います。重症化リスクが高い人は、4回目のワクチン接種を検討していただきたいと思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>



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