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中国の“最先端”自動運転技術を体験!人の介入不必要の「レベル4」自動運転車も|TBS NEWS DIG
車の自動運転技術をめぐり、世界で激しい競争が続く中、中国の最先端技術を記者が体験してきました。
記者
「こちらが自動運転の車です。今から乗って体験してみます」
これは中国のIT大手、百度が始めた自動運転のタクシー。運転席に人の姿はありますが。
記者
「左に曲がりますが、運転手が何もしなくても曲がっていきます。こうして前に車がいない状態だと、大体50キロくらいスピードが出ます」
このタクシー、北京ではすでに実用化され2020年から北京市内の一部エリア限定ではあるものの、実際にお客を乗せて走っています。上海や広州市などを含め、30の都市で500台が公道を走行しているということで、百度は2030年までに100都市に事業を拡大したい考えです。
北京市内を走る自動運転タクシーでは通常、安全のため運転席に人が座っていますが中には。
記者
「よく見ると、運転席に人が座っていません」
今年4月からは、運転席に人がいない状態での走行試験もスタートしています。さらに。
「これは『ROBO-01』(ロボワン)。初のコンセプトカーです。『自動車ロボット』に流線型のデザインを与え、必要のないものは取り除きました」
これは百度が中国の自動車大手、吉利と共同開発した電気自動車のコンセプトカー。特定の条件下でシステムがすべての操作を行い、人の介入を必要としないという「レベル4」の自動運転車です。中国メディアによりますと、この車の量産モデルの価格はおよそ400万円。
百度のトップは「今年の下半期にも注文の受付を開始し、来年にも納車を始める」と自信を見せているといい「レベル4」の自動運転車の実用化が近づいているのです。
自動運転技術をめぐっては、アメリカのIT大手、グーグルなどさまざまな企業が参入し、激しい開発競争を繰り広げています。
百度は、トヨタの中国での合弁企業のほか、アメリカのフォードなど70の自動車メーカーと技術開発で協力。自社の自動運転のシステムを導入してもらうことで覇権を握ろうとしています。
「3…2…1…点火!」
また、百度とタッグを組む吉利は先月、自動運転に不可欠なナビゲーションシステムを提供するための人工衛星の打ち上げに成功。中国の自動車業界団体は、2030年までに新車販売の2割を自動運転車にする構想をすでに発表し、自動運転の分野で世界をリードする勢いを今、見せています。
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