円安で“カニ爆買い”訪日外国人観光ツアー再開…課題も(2022年6月25日)
成田空港には香港からのツアー観光客が続々と到着しています。
およそ2年ぶりに再開した、外国人観光客の受け入れ。
今回は添乗員付きのツアーに限定されていますが、番組では今週来日し、北海道を満喫している香港からの観光ツアーに密着取材しました。
北海道白老町（しらおいちょう）の「かに御殿」。2年ぶりに外国人ツアー観光客が来店しました。
マルヨシ水産 菊地社長「香港の人が来るということで、嬉しくて、昨日から実は寝てません！興奮してます！」
こちらの店では、自分で選んだ活きたカニなどを、その場で料理してくれ食事ができます。
Q：香港でこれくらい食べたらいくらくらい？香港のツアー客「4、5万円くらい」
また、美瑛町の観光名所・青い池では、久しぶりの日本の美しい光景に、みなさん写真撮影に夢中です。
その後、食事会場となったテーブルには、北海道の旬の食材を使った料理が並びました。メロンが食べ放題です。
座席は、各グループごとにテーブルが分けられ、間隔も空けられています。
吉田観光 中田晴久取締役「我々もきちんと準備して受け入れ態勢整えた。消毒、検温、換気の徹底、アクリル板とか」
今回のツアーでは、観光庁が出したガイドラインの順守が徹底されています。食事中、添乗員が何やらメモをとり始めました。
添乗員「外国の旅行客は食事の座っている場所をはっきりメモしなくちゃいけない」
もし、ツアー中やツアー後に感染者が出た場合、濃厚接触者を特定しやすくするためです。
およそ2年ぶりとなる外国人ツアー客を受け入れるホテルでは、横断幕を掲げお出迎えです。
北海道の調べでは、主に観光目的で北海道に来た訪日外国人の数は、コロナ前まで年々増え続け、2018年度には312万人と過去最多を記録。
しかし、コロナ後の2020年度以降は、「ゼロ」という異例の事態が続いていました。
ホテルでも、ガイドラインの順守はもちろんのこと、食事のメニューに英語表記を復活させるなど準備を整えてきました。
コロナ後に香港から初来日したこのツアーは、わずか3日間で16箇所を回りました。地図で見ると、このような感じです。
ツアー料金は35万円。観光地を活性化させることはまちがいなさそうですが、課題もあるといいます。
京王プラザホテル札幌 加賀谷淳司副部長「コロナ禍の2年4か月の間に離職するスタッフも多かった。人手不足が問題になっているところがある」。
添乗員は。
添乗員「（ツアー中に）帰国のためのPCRのチェックしないといけない」。
さらに、香港に戻るとホテルで7日間の隔離生活が待っています。隔離ホテルの空きがないとツアーが組めないため、まだ数は増やしにくいといいます。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
